#6ケイシー・ケリー


■Casey Kelly(Elektra:EKS75040-US)
今日紹介するのはケイシー・ケリーと言うsswです。トム・ラッシュのサポートからElekraに2枚のLPがあります。ジャンルでいえば、まあカントリー・ロック系になるでしょうか。
これは72年のファーストで、prodは同じ頃のリリースだったジャクソン・ブラウンのファーストを手がけたリチャード・サンフォード・オーショフです。注目すべきは、リー・スクラー(b)、ラス・カンケル(ds)、クレイグ・ダーギー(kb)のセクションの3/4が参加している事。gはケリーが弾いています。一部でアル・ガース(fdl)、ジム・メッシーナ(g)、スニーキー・ピート(steel)のサポートを仰いでますが、基本はこの4人。
何と言っても"Making Believe"のメロディに心洗われます。アコギのシンプルで美しいメロディーにコーラスが映えます。"Run Away"はポコを思い出しますが、これはあまりメロディアスではないです。"Silver Meteor"はスニーキー・ピートのsteelの入った軽快なカントリー・ロック。gの絡みがなんとなくウィッシュボーン・アッシュの"Blowin' Free"風の"Poor Boy"は意外な展開です。BW・スティーヴンソンがカヴァーした"A Good Love Is Like A Good Song"(なんともカントリーっぽいタイトル)に続く"You Can't Get There From Here"はメッシーナのパキパキいうgが印象的なもの。"Resign Yourself To Me"はケリーのharpが入ったフォーキーなやつ。ジョン・セバスチャン(ジャクソン・ブラウンと並んでスペシャル・サンクスのクレジットに名前があります)っぽいムード。"Escaping Reality"もシンプルなバッキングが最大限に歌を引き立てます。
74年にもう1枚「For Sale」というのがElektraから出てますが未聴。その後裏方としてケニー・ロジャースのヒット"Anyone Who Isn't Me"を書いたりしています。
http://www.itsaboutmusic.com/caseykelly.html