午後ティー飲みたくなる?
- アーティスト: ブッカー・T.
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2010/04/07
- メディア: CD
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実は知らなかったけどフリー・ソウル・シーンでは結構有名な1枚だそうです。日本では蒼井優の出たキリンのCMに"Jamaica Song"が使われたり(ハナレグミもカヴァー)して、そっち方面からのCD化オファーも結構あったそう。今年になってめでたくCD化された7Epic作品。それ以前にブッカー&MG'sのリーダーとして、そしてアル・ジャクソン(ds)死後は、夫人のプリシラとのデュオブッカー&プリシラとしてLPを出してきましたが、この74年作が初ソロ。レコーディングはLAでボブ・グロウブ(b)、ジム・ケルトナー(ds)、サミー・クリーゾン(ds)、デイヴィッド・T・ウォーカー(g)らをフィーチャーしていますが、キーワードとなるのはフォーキーで、先の"Jamaica Song"では、アコギを片手にフォーキーなサウンドと歌声を聞かせたり、カントリー・ロック的なニュアンス(あくまでもニュアンスです)の"Mama Stewart"、義弟クリス・クリストファソンのカヴァー"Why Me"など、「フォーキー・ソウル」という日本の音楽マスコミの得意とする意味不明の用語が早くも飛び交っています。そして同時期のニュー・ソウルにも呼応したナンバーもあるのですが、僕が一番グッときたのはオーソドックスですけど、ブッカー・Tの存在意義と言うべきメンフィスの香り漂うインストで、organとウォーカーのgの絡みはやはりしびれます。