■Seventy Second Brave:Keef Hartley Band

Seventy Second Brave

Seventy Second Brave

キーフ・ハートレー・バンド6枚目は72年にDeramからリリースされた「Seventy Second Brave」です。前作「Little Big Band」を最後にミラー・アンダーソンが脱退ヘムロックを結成した為、若干のメンバーチェンジが行われています。メンバーはハートレー(ds)、クリス・マーサー(sax〜ジューシー・ルーシー)、ゲイリー・セイン(b,vo〜ユーライア・ヒープ)、ピート・ウィングフィールド(kb.vo〜ジェリーブレッド)、ジュニア・カー(g,vo〜ハンソンとしてManticoreにソロあり、その後ジュニア・マーヴィンとしてウェイラーズに参加)、ニック・ニューウェル(sax,fl〜ズート・マニー&ビッグ・ロール・バンド)更にゲストとしてミック・ウィーヴァー(org)が参加しています。ウィングフィールド、マーサーは基本的にセッション・マンですし、セインもこの年ヒープに参加したのでこのメンツがどこまでパーマネントなのかは不明ですけど、それまでの一気にたたみかけるブラスロックよりは、緩急をつけたソウル寄りの音になっています。"Hard Pill To Swallow"の様にウィングフィールドが歌い上げるソウルフルなバラードもあれば、カーが歌うファンキーな"Heartbreakin' Woman"や"Don't You Be Long"のようなナンバーもあります。
てっきりいつものブルージーなブラスロックだと思ってたのですが、実はファンキーなメロウ・グルーヴと呼ばれるものに近いです(相変わらずインディアンなジャケットがとてもそういう音には思えませんが)。