ザ・ロッド・スチュワート・アルバム

■The Rod Stewart Album:Rod Stewart

ロッド・スチュワート・アルバム

ロッド・スチュワート・アルバム

フーチー・クーチー・メン〜ショットガン・エキスプレス〜ジェフ・ベック・グループ渡り歩いたロッド・スチュワートが米Mercuryとソロ契約を結んだのが69年。この時点でまだJBGは解散しておらず、結局はロン・ウッドと共にスモール・フェイシズに参加し、このバンドはフェイシズへと移行。同時にソロ活動もやってゆくというスタイルは当時としては結構新しかった。しかしソロでもフェイシズでもバックは同じような感じで、ガルシアのソロとデッドの関係に似ているかも。英国ではVertigoから「An Old Raincoat Won't Ever Let You Down」のタイトルでリリース。そちらはキーフの手によるジャケットが人気だった。

69年リリースのファーストソロが本作。prodはルー・レイズナーで、スティームハマーのマーティン・ピュー(g)、マーティン・クインテットン(g)、ジェフ・ベック・グループのミック・ウォーラー(ds)にイアン・マクレガン(kb)とロン・ウッド(g,b)というラインナップ。まず印象的なのは切れ味鋭いウッドのスライドで、ストーンズの"Street Fighting Man"の大胆な解釈、"Blind Prayer"が印象的。イワン・マッコールの"Dirty Old Town"や"Man Of Constant Sorrow"のフォーク趣味、元マンフレッド・マンのマイク・ダボがpianoで参加した"Handbags & Gradrags"、英国でのタイトル曲となった"An Old Raincoat"(ここでのブンブンbassも素晴らしい)もいい。"I Wouldn't Ever Change A Thing"では当時ナイスのキース・エマーソンがorgで参加。