walk#3

■Then She Walked Away /Boz Scaggs

Down Two Then Left

Down Two Then Left

ボズ・スキャッグスといえば80's初めからAORシーンでは日本でも突出した人気を誇ってました。元々はスティーヴ・ミラー・バンド出身でシスコ周辺でソウルフルな音楽をやってた人。その表面的なソウルフルな意匠が変われど基本線は今も変わらないと思うのですが、最初のピークは「Silk Degrees」からこの「Down To The Left」('77)にかけて。まだバックをやっていたTOTOも結成されてませんし、AORというジャンルも確立されてないし、リスナーの棲み分けもしっかりされてなかった頃の話。ハードロック少年もプログレ少女も、ひょっとしたらパンクスもフツーにラジオから流れるなめらかな演奏に耳を傾けたかもしれません。目立ちませんが"Then She Walked Away"はこのアルバムのベストトラックでは?マイケル・オマーティアンとの共作。