【雨の歌】Ringing Doorbell In The Rain / Valerie Carter
2曲目です。
ハウディ・ムーン時代はぽっちゃりでルックス的にさえなかった、ヴァレリー・カーターが77年にソロになった時は、各レコード会社がポスト・リンダ・ロンシュタット探しにしのぎを削ってました。EW&Fのモーリス・ホワイトがCBS傘下に設立したARCというレーベルは、結局のところスタートすらしなかったような印象だけど(ジョン・ホールの「Power」はそうだと言われてるが、クレジットは未確認)、ヴァレリーのファーストもひょっとしたらそうかも知れない。
新人のデビューアルバムにしては豪華な布陣で、"Ringing Doorbell In The Rain"は、シーナー&コスのロン・コスとの共作で、この辺はハウディ・ムーンのアルバムにも加わっていたジョン・セバスチャン人脈でしょうね。ボブ・グロウブ=ジェフ・ポーカロらしい歯切れのいいリズムが実にカッコいいが、ヴァレリーのしっとりした歌もまた泣かせます。