【雨の歌】Summer Rain / Climax Blues Band

2曲目です。
70's初期にはシカゴスタイルのブルーズ・ロック・バンドだったクライマックス・ブルーズ・バンドも、70's半ばより、アダルトでファンキーな白人ロックに移行していきます。多くの英国の白人ブルーズ・ロックが活路をアメリカに求め、試行錯誤の末に音をマイルドにしていきましたが、成功したのは、フリートウッド・マックを含めごく少数。結局はブルーズから逃れることは出来ずに、従来の路線に戻り、ドイツあたりで根強い人気を誇る、と言うパターンです。そういった連中から見れば、マックやこのクライマックスあたりは、金のために日和ったと感じられるかもしれませんが、それこそが一番難しいことでもあります。モノの本では、70's半ば以降のクライマックスをAORの一言で切り捨ててる場合が多いですけど、一概にそうとも言えないです。ヒットした"I Love You"は確かにメロウな曲でしたが・・・ "Couldn't Get It Right"のヒットを生んだ「Shine On」に続く78年の「Real To Reel」は当時アダルト路線に走ったとFMでも結構OAされてました。ここでのアダルト路線というのは、ある意味現在のクラプトンの路線の先駆者(メロウだけど弾きまくる)でもあったわけです(悪く言えばJ Walk風)。この"Summer Rain"もピート・ヘイコックのgを大きくフィーチャー。

https://www.youtube.com/watch?v=8BuBvXXSAGk