4・果たしてイーグルスはカントリー・ロック・バンドだったのか?

たとえばイーグルスの音楽性について紹介された本では、必ずカントリーロックと書かれてて、昔からこういうものがカントリーロックだ、と脳内に刷り込まれてきましたが、よく聞いてみると最初の2枚で、「いかにもカントリーロックならではという音世界」は、banjoを使った"Earlybird"、stringsbenderが後期バーズ風の"Peaceful Easy Feeling"、更に"Saturday Night"と"Bitter Creek"ぐらいで、むしろフォーク・ロックのムードに近いです。prodがイギリスのグリン・ジョンズでロンドン録音。霧がかったと称される独特のエコー感の音なので「新しさ」を出してます(あとロック世代らしくストレートなロックンロールも得意とするところ)。僕はこう言った音楽をイーグルスで知った世代なので、後期バーズ、フライング・ブリトウズ、ポコ、NRPS、マイク・ネスミス、NGDBといったその時点で活動中のカントリー・ロック・バンドは後追いでしたし、イーグルスとは違うなあと違和感を感じてたのも事実でした。それはイーグルスにあったポップ感がこれらのアーティストたちには薄かったからでしょう。動画は、この時代の典型的なカントリー・ロックのサンプルとしてグラム時代のブリトウズを挙げてみました。
https://www.youtube.com/watch?v=BITiY8M_oDo