【名曲リレー77】star#3

■Falling Star / Karla Bonoff

70's初めにカリフォルニアで結成されたブリンドルは、その当時A&Mに1枚シングルを残したきりでした(90'sに再結成2枚のCDをリリース)けど、そのメンバーの1人、カーラ・ボノフはソングライターとして名前を高め、76年のリンダ・ロンシュタットの「Hasten Down The Wind」では3曲も取り上げられ一挙に注目されるsswとなりました。おりしも女性voブームに沸いた77年にColumbiaから、ブリンドル時代の盟友、ケニー・エドワーズ、アンドリュー・ゴールド、ウェンディー・ウォルドマンらの協力でデビュー。ただし会社は第2のリンダにしたかったらしく、ピーター・アッシャーをprodに迎えた79年作では、フォーキーなナンバーよりもエッジが際立ったハードなナンバーが目立つ、当世風ウエスト・コースト・サウンドとなりましたが、日本ではAORのブームに利用された感じでした(AORの持つアーバンな白人ソウル的な側面はカーラの場合ほとんどない)。ただしこの日本でのブレイクが、以後何度となく繰り返される再発やら、レーベルとの契約がない時期ですらコンスタントに来日出来たという、熱心なファンを生んでいます。とにかく寡作で知られる人で、Columbiaとの契約が切れたあと、80's以降は、インディーを中心に活動。変わらないことの美しさというのも僕はこの人のライヴでいつも感じさせられます。平易な言葉で歌われるラヴソングの数々が清々しいです。"Falling Star"もファーストに収められた佳曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=jR54IcxTpFc