【ウィンウッドの50曲】15・Roll Right Stones

六角形ジャケ第2弾の「Fantasy At The Fantasy Factory」('73)に収められた14分近い長尺の曲ですが、まったく長さを感じません。レイドバックというのはこういう音楽を言うのだなあと感じた記憶があります。このアルバムから米アラバマ州のマッスル・ショールズを根拠に活動するスタジオ・ミュージシャン集団からデイヴィッド・フッド(b)とロジャー・ホーキンス(ds)を正式にメンバーに加えています。これはジム・キャパルディが前年マッスル・ショールズで初ソロを録ったときにSWが手ごたえを感じたのでしょう。但しこのアルバムはジャマイカ録音ですが。サザンソウルを中心にバッキングを担当した白人ミュージシャンの演奏なので、英国人ミュージシャンによる米南部への憧憬の完成形にほぼ近い出来です。延々と続く〜と人によっては感じるかもしれませんが僕はこの辺実に心地よいのです。SWとキャパルディの共作でprodもこの二人が担当。

https://www.youtube.com/watch?v=KGBNg5H1CwE