【ニチヨーロピアン】タンジェリン・ドリーム

英Virginを通して世界に紹介されたドイツのタンジェンリン・ドリームは、シンセをメインとした3人組で、瞑想的なBGMとしての需要ありましたし、BGMとして聞き流せない主張の強さもありました。いずれにせよ楽器機材の技術的な進歩が今と全然違いますので、膨大な時間がレコーディングにはかかった事でしょうし、ライヴでは過去のレパートリーを流したり、それに加える形で即興演奏をしたり、またそれがさらに編集されて新たなタイトルが付けられ新作としてリリースされる事もありました。「Ricochet」('76)もライヴ盤ですが、スタジオでずいぶん編集されています。最初に聞いたのはFMでしたが17分に渡るPart1をOAしてくれた当時のラジオ番組の余裕の状況が、資金のない当時の10代のリスナーには、実にありがたかった。dsやgやコーラスが入った部分もあり、こういう音楽を「幻想的」と評すればすべてがそれで終わってしまうのですけど、その会場で体験したかった気がします。大作が苦手な僕ですから、何年に1回しか聞きませんけど、タンジェリンと言えば僕はこのアルバムです。

https://www.youtube.com/watch?v=-IlsK5MChw4