11042◆◆夕陽のギャングたち('72伊)

監督:セルジオ・レオーネ
出演:ロッド・スタイガージェームズ・コバーン
マカロニ・ウエスタンを代表するレオ―ネ監督の後期作品で、当初は「Once Upon A Time…The Revolution」というタイトルで製作されたといいます。原題は「Giù la testa」で今回のOAは英語版の為「Duck, You Sucker」となっています。但し興行的に振るわなかったため、一部では「A Fistful of Dynamite」に代えられました。

舞台は革命の混乱の最中にあるメキシコ。山賊一家の頭目フアン・ミランダ(スタイガー)と元IRAの闘士であるジョン・マロリー(コバーン)が出会うところから物語は始まる。爆発物のエキスパートであるジョンを仲間に引き入れて、かねてからの夢だったメサ・ヴェルデ国立銀行を襲撃しようとするフアン。最初はフアンをてんで相手にしていなかったジョンも、最終的にはフアンの計画に協力することになる。
ジョンの助力を得て意気揚々と銀行を襲撃するフアンとその一味だが、そこには現金の代わりに現政権に反抗する政治犯が収容されていた。ジョンに騙される形で心ならずも革命の英雄となってしまったフアンは、以後もジョンと共に革命の渦に巻き込まれていく。

とまあ、革命にいやおうなく巻き込まれてゆく田舎の山賊一家の話ですけど独特のテンポにはやはりついてゆけなくて長尺の話はつらいです。冒頭のくだりはなかなか印象的で、つかみはOKなのですけど、まあコバーン出演ではなかったら見なかったものです。

Detective(ディティクティヴ)

Detective

Detective

■Detective('77)
ゼッペリンが設立したSwan Songというレーベルは純英国人アーティストを世界に紹介するという目的もあり、デイヴ・エドモンズプリティ・シングス、マギー・ベルに続いて紹介されたのが、このディティクティヴ。元シルヴァーヘッドのマイケル・デ・バレス(vo)、元イエスのトニー・ケイ(kb)、元ステッペンウルフのマイケル・モナーク(g)を中心とした5人組。重心の低い重い音を出すポスト・ゼップとして注目されたが2枚出したにとどまった。「Detective」は77年のデビュー作。

grass#3

スリープレス・ナイツ+6(紙ジャケット仕様)

スリープレス・ナイツ+6(紙ジャケット仕様)

■Green Green Grass Of Home / Flying Burrito Brothers
"思い出のグリーン・グラス"という邦題で知られるこの曲は、1965年にカーリー・パットマンによって作られました。死刑囚が処刑前夜に夢見た故郷を歌ったものです。トム・ジョーンズが67年に大ヒット(#11)させているほか、ジョーン・バエズのカヴァーもあるとか。そういったある種のスタンダードばかりをフライング・ブリトウ・ブラザ−ズがレコーディングしたのは69年の事。「Burrito Deluxe」('70)に続く3枚目のアルバムとして企画されながらグラム・パーソンズのアルコール癖によるグラムの脱退の為リリースが中座されていたものです。74年に「Close Up The Honky Tonks」というコンピで紹介され、最終的にグラムの死後、エミルー・ハリスとのデュエット曲を含め76年に「Sleepless Nights」としてまとめられました。ここではストーンズの"Honky Tonk Woman"、ビージーズの"Love Somebody"、CCRの"Lodi"といったロック・クラシック(というか当時としてはバリバリの同時代ナンバーだったわけですが)に交じってマール・ハガード("Sing Me Back Home")やバック・オウェンズらブリトウズが手本とした西海岸のベイカーズフィールドのカントリー・シンガーの作品もありました。

夢幻に広がるスニーキー・ピートのsteelが素晴らしいです。

クラレンス・ホワイト、ジーン・パーソンズら後期バーズのメンバーが参加していたナッシュヴィル・ウエスト('66)もカヴァー。

Derringer,Rick(リック・デリンジャー)

All American Boy

All American Boy

a■■■All American Boy('73)
b■■Spring Fever('74)
c■Derringer Live('77)
Face to Face/If I Weren't So Romantic I'd Shoot

Face to Face/If I Weren't So Romantic I'd Shoot

d■■If I Weren't' So Romantic,I'd Shoot You('78)
e■■Rock And Roll Hoochie Koo('96)
オハイオ出身のgtr。60'sにはマッコイズを率いて活動。解散後ジョニー・ウィンター・アンド、エドガー・ウィンター・グループなどウィンター・ファミリーの重要なブレインとして活躍。トッド・ラングレンアリス・クーパースティーリー・ダンなどでの客演も知られる。
初ソロはビル・シムジクがらみでジョー・ウォルシュのバーンストームが参加したa(Epic)で、ポップでキャッチーなハードロックをはじめメロウなバラード、アーシーなカントリー・ロックまで多彩。ジョニー・ウィンターに提供した代表作"Rock And Roll Hoochie Koo"の作者ヴァージョンはここ。

76年にヴィニー・アピス(ds〜兄貴はカーマイン)、ケニー・アーロンソン(b〜元ダスト)、ダニー・ジョンソン(g)とデリンジャーを結成4枚のLPをリリース。持ち前のポップ色が影をひそめハードロック色が前面に出ていて、つらい。cはその最たるもの。マイク・チャップマンがprodしたdは悪くないが逆に甘すぎるかな。"It Ain't Funny"と"EZ Action"は好き。

東宝特撮女優大全集(洋泉社)

別冊映画秘宝 東宝特撮女優大全集 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

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Dexy's Midnight Runners(ディクシーズ・ミッドナイト・ランナーズ)

■Too−Rye-Ay('82)
78年に結成されたブルー・アイド・ソウル・テイストのニュー・ウェイヴ・バンド。80年に"Geno"(EMI,#1)のヒットを放って注目される。


チューニング合わせるイントロがカッコイイ
その後ケヴィン・ローランド(vo,b)以外のメンバーを一新。Mercuryから82年に「Too-Rye-Ay」をリリースする頃にはアイリッシュ系のソウル・バンドになっていた。ここから"Come On Eileen"がUK/USで#1となる大ヒットとなった。