フィービー・スノウ(1952〜2011)

ssw、フィービー・スノウが脳卒中にて亡くなったそうです。
http://www.nytimes.com/2011/04/27/arts/music/phoebe-snow-bluesy-singer-songwriter-dies-at-58.html
個人的にはだいぶ遅れて知った"Poetry Manの人ですけど、ロックというよりはブルーズ、ジャズに近いものがあって本格派のイメージでした。ご冥福をお祈りします。

Difford & Tilbrook(ディフォード&ティルブルック)

Difford & Tilbrook

Difford & Tilbrook

■■Difford & Tilbrook('84)
スクイーズの中心メンバー、クリス・ディフォード(g,vo)とグレン・ティルブルック(g,vo)がバンド解散後結成したデュオ。トニ・ヴィスコンティがprodした「Difford & Tilbrook」(A&M)は、ストレートなポップ。シングルになった"Love's Crashin' Wave"は好きだったなあ。

Dillard & Clark(ディラード&クラーク)

THE FANTASTIC EXPEDITION OF DILLARD & CLARK/THROUGH THE MORNING, THROUGH THE NIGHT

THE FANTASTIC EXPEDITION OF DILLARD & CLARK/THROUGH THE MORNING, THROUGH THE NIGHT

■■Fantastic Expedition('68)
バーズ脱退後、ゴスディン兄弟とのLPを出した後、ジーン・クラークがディラーズのダグ・ディラード(g,banjo,vo)と組んだデュオ。A&Mに2枚出していて1枚目「Fantastic〜」(探検家ルイス&クラークに引っかけたタイトル)はまあフォーク・ロック寄りだが、2枚目はもっとブルーグラスに接近。イーグルスが取り上げた"Train Leaves This Morning"のオリジナルは1枚目から。バックには、デイヴィッド・ジャクソン(b)、ドン・ベック(g)、バーニー・レドン(g,banjo)ら。

緑#2

悲しいほどお天気

悲しいほどお天気

■緑の街に舞い降りて / 松任谷由実
ユーミンの「流線形'80」('78)と「サーフ・アンド・スノウ」('80)に挟まれた3枚のアルバムはどれも地味で忘れられがちですけど…「Olive」('79)に続いてハイペースでリリースされたこの年2枚目の「悲しいほどお天気」は、シングル曲なしながら、"Destiny"、"78"(上田正樹参加)、"ジャコビニ彗星の日"といったナンバーを含むLPです。松任谷となってから4枚目。盛岡を歌った歌として岩手県民には非常に親しまれている歌らしいですけど、元々その意図があって書かれたのかは不明。それでも79年という時代にはちょっと懐かしい感じのsteel-g(尾崎孝)の入ったカントリー・ロック的な音づくりで昔から好きな歌でした。

アルバムのタイトル曲は荒井時代をちょっと思わせる私小説風のもの。但し曲調はすっかりAORですけど。松任谷正隆(kb)、林立夫(ds)、松原正樹(g)、高水健司(b)らが参加。vbソロもあり。

それにしても99年に出て以来リマスターされていないの?一連のユーミン作品きっと音はやせ細ってるのだろう。

Dinner,Michael(マイケル・ディナー)


a■■■■The Great Pretender('74)
b■■■Tom Thumb The Dreamer('76)
LA出身のssw、74年にFantasyから出したaは未だにCD化されていないが、LA産カントリー・ロックの大傑作。ジョン・ボイランがprodし彼の人脈でリンダ・ロンシュタット(vo)、エド・ブラック(g)、マイケル・ボウデン(ds)、ボブ・ワーフォード(steel)らが参加。bはワディ・ワクテル(g)、ナイジェル・オルソン(ds)、ディー・マレイ(b)、ビル・チャップリン(kb)、デイヴィッド・フォスター(kb)から成るバンド形式ではあるがもちろんパーマネントなものではない。ややAOR風味がプラス。


Dire Strates(ダイア・ストレイツ)

a■■Dire Strates('78)
b■Communique('79)
dire straitsとは財政的にかなりピンチな状態を言って、それにひっかけたバンド名はラッキーなことにデビュー作からアメリカで成功してメンバーは大いに潤うことになる。77年にマーク・ノップラー(g,vo)を中心に結成された4人組(dsのピック・ウィザーズは元スプリング)で、ノップラーの硬いパキパキ言うgとボソボソしたvoが印象的。aからは"Sultans Of Swing"('78,Vertigo,#4US)のヒットが生まれ、J・J・ケイルあたりに影響されたノップラーのgは一躍知られるようになる。
bは二番煎じ的な"Lady Writer"を収録したセカンド。82年には14分にわたる"Telegraph Road"の入った「Love Over Gold」を出し、"Private Investigations"(#2UK)をヒットさせる一方、MTV時代に呼応した「Brother In Arms」('85)を世界的にヒットさせている。