11052◆◆おしゃれ泥棒('66米)

監督:ウィリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘップバーンピーター・オトゥールイーライ・ウォラック
これも久しぶりに見ますが、初見の時の楽しさは到底味わえず。ワイラー監督の晩年作にあたるもので、贋作家(ウォラック)の展示された彫刻品を娘が盗み出す話。磁石のアイディアは忘れてたけどブーメランは覚えてた。このアイディアは旧ルパンを始め様々な形で引用されています。他にはシャルル・ボワイエ、ヒュー・グリフィス。オードリーの鼻の穴が気になるなあ。

hold on#3

ファー・フロム・ザ・ハーティング・カインド

ファー・フロム・ザ・ハーティング・カインド

■I Can't Hold On 'Til Summer / Tracie
ポール・ウェラーのRespondからデビューしたトレイシー(ヤング)は、80's半ばの僕のアイドルの一人でした。結局のところA&M配給のRespondはトレイシー、クエスチョンズの各1枚とオムニバス1枚しか残せずにつぶれてしまいましたが、ソウルに根ざした音は今聞くと薄っぺらいながら、80's型UKソウルの原型としてなかなか楽しいです。スタイル・カウンシルの初来日に同行し、ソウル・スクアドをバックにトレイシーもオープニング・アクトとして登場。この84年のLP「Far From The Hurting Kind」でもソウル・スクアドをバックにしていますが、メンバーはスティーヴシドルニク(ds)、ヘレン・ターナー(kb)、ケヴィン・ミラー(b)、ジェイク・フラッカリー(g)です。かつて日本のトラットリアからCD化されましたが、去年Cherry RedからCD化された(英国では初CD化)ものは、未収録の2曲のシングル、未発表曲、08年のデモ等が加えられています。85年と86年に出た12"は当時買いましたが、すでにメインストリームから外れてしまったダンスもので痛々しかった記憶がありますがそれは未収録。
やはり「Far〜」に入ったナンバーが懐かしさを感じさせます。"I Can't Hold On 'Til Summer"はシンプルなピアノに弾き語りでなごみます。元々フォーク的な資質もあったのが、あの時代らしいキュートなarrだった"Give It Some Emotion"が08年のデモでは弾き語りに近い形で妙に新鮮です。引退後地方のラジオDJをやってたという話でしたが、復帰したのかな?

Eurythmeics(ユーリズミックス)

Sweet Dreams

Sweet Dreams

元トゥアリスツのアニー・レノックス(vo)、デイヴ・スチュワート(g,kb)によるエレ・ポップ・デュオ。81年に「In The Garden」(RCA)でデビュー。83年に"Sweet Dreams Are Made Of This"が#1USになった時はこんな暗い曲が…と衝撃だった。その後もワールドワイドに活動。MTV時代に呼応したヴィディオ・クリップを効果的に使ったプロモーションが好評。"Here Comes The Rain Again"('84)の入った「Touch」が最大のヒットか。85年の「Be Yourself Tonight」からの"There Must Be An Angel"はスティーヴィー・ワンダーのharpをフィーチャー。

Even Dozen Jug Band(イーヴン・ダズン・ジャグ・バンド)

Even Dozen Jug Band

Even Dozen Jug Band

■Even Dozen Jug Band('64)
ジョン・セバスチャン、マリア・マルダー、ステファン・グロスマン、スティーヴ・カッツ、ピーター・シーゲルらをフィーチャーしたフォーキーなジャグ・バンド。日本では昔から評価高くて、ワーナーのロック名盤に選ばれたりもした(ロックでも何でもないのに)1枚。この頃のElektraはフォークのレーベルだ。

Everly Brothers(エヴァリー・ブラザーズ)

Roots

Roots

a■Roots('68)
b■Stories We Could Tell('73)
ドンとフィルのエヴァリー兄弟のピークは50's後半のCadence時代から60's前半のWarner Bros時代。ロックンロールの時代からロックに時代に移ってきた68年に出たのがa。これはバーバンク・サウンド風の趣き。カントリー・ロックのブームに乗った70'sには、ライ・クーダー(g)ら豪華ゲストのbをリリース。カントリー・ロックなんだけどなんか違うんだなあ…タイトル曲はジョン・セバスチャン作。