a■Dickie Bettes & Great Southern ('77)*
ディッキー・ベッツ&グレイト・
b■Atlanta Burning Down ('78)
くしくもジミー・カーター大統領が当選して南部がクローズアップされた77年にデビューした、元オールマンズのg、ベッツのバンドがグレート・サザーン。メルティング・ポットにいたダン・トーラー(g)を含むオールマンズと同編成のバンドなれど、ブルーズ色を薄くしてカントリー色を加えた内容。a,b共にアリスタからのリリース。aの"California Blues"は、渋谷陽一の「ヤング・ジョッキー」で聞いて以来気に入ってた。
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a■Paul Butterfield's Better Days ('72)
Better Days
b■It All Comes Back ('73)
c■Live At Winterland ('99)
d■Back To Woodstock (?)
末期のバターフィールド・ブルーズ・バンドはもはや白人ブルーズバンドの枠にとどまらない雑多な音楽性を誇っていたが、元グレート・スペックルド・バードのエイモス・ギャレット(g)、元ジム・クゥエスキン・ジャグ・バンドのジェフ・マルダー(g,vo)、元タジ・マハールのビル・リッチ(b)、後にスタッフのクリス・パーカー(ds)、そしてDr・ジョンの弟子(?)、ロニー・バロン(kb,vo)と結成したベターデイズは、ザ・バンド以上にアメリカン・ミュージックにこだわったグループ。ロバート・ジョンソンのブルーズを現代的に焼きなおした"New Walkin' Blues"、パーシー・メイフィールドのカヴァー"Please Send Me Someone To Love"など名曲がゴロゴロのaもいいが、長いこと入手困難だった(初めて聞いたのは、パイド・パイパーで買った、カナダ産カセットだった)bもいい。マリア・マルダー、ボビー・チャールズを含めてウッドストックを代表するバンド。cは解散後発掘された熱いライヴ。dはブートでマルダー抜きの編成。73年のライヴ。
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■Cavern Stomp ('81)
マージーサイドで一番大きな音を出すと評判だったビッグ・スリーは、ブライアン・グリフィス(g)、ジョン・ハッチンソン(ds)、ジョン・ガスタフソン(b,vo)のパワートリオ。シングルとEPしか残せなかったバンドだが、これは英エドセルによるコンピ。特に「Live At The Cavern」を丸ごと収録したのがいい。レイ・チャールズで有名な"What'd I Say"のすさまじいヴァージョンは何度聞いてもエキサイティング。80'sの半ば、僕はこういった60'sのブリティッシュ・ビートばかり聞いていたのだった。ガスタフソンはその後マージービーツ(バンド名)、クォーターマスを経てイアン・ギラン・バンドにも参加。
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a■Feel It ('70)
b■Raisin' Hell ('77)
c■Sure Feels Good ('92)
Best of Sure Feels Good
エルヴィン・ビショップは元々バターフィールド・ブルーズ・バンドのgtrだったけど、キャプリコーンへ移ってからはすっかり南部のイメージ。aはそれ以前のCBS時代。"So Fine"を含む。cはキャプリコーン時代のコンピで、ミッキー・トーマスが歌う"Fooled Around And Fell In Love"を含む。bは同時期のライヴ。これとジェリー・ジェフ・ウォーカーのライヴってこの時期のビクターってイメージがある。オーヴァーオールがロック界で一番似合う人でもある。
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a■High On A Hog ('74)
High on the Hog
b■Hot & Nasty ('92)

その名のとおりアーカンソー出身のブラック・オーク・アーカンソーは粗野な南部ロック。ジム・ダンディーのいやらしい魅力はティーン向けでもあるが、あふれる性衝動をのべつ幕なしに歌う姿もまた南部らしい。bは入門向きのライノ産コンピで、バーズやビートルズのカヴァーもあり。これを買って気に入ったのでaを購入。トリプルgだが、レーナード・スキナードよりも数倍好き。ヒット曲"Jim Dandy"も収録。
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a■Marc Benno ('70)
b■Minnows ('71)
雑魚(紙ジャケット仕様)
c□Lost In Austin ('79)
リオン・ラッセルとのアサイラムクワイアで有名になったマーク・ベノは、いわゆるLAスワンプ一派として語られることが多いけど、テキサス出身の人。有名なbは泣きのg満載の"Speak Out Your Mind"が素晴らしい。邦題は「雑魚」でなく「稚魚」。
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a■benzoの場合 ('98)
b■Days ('99)


90'sのシュガー・ベイブといわれた4人組。今から思えば地味か。スガシカオあたりへの影響も大きいか。山下達郎を通してソウルを消化した最初の日本のバンドの1つかも。シングルが数枚ある。リリースはクラウン。今はすべて廃盤らしい。リーダーの平泉光司(奥さんはイノトモ)は解散後COUCHを結成。
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■New Jerusalem ('78)*
New Jerusalem
ゴングのトリップ感覚をジリ・スマイス(spacewhisper)と共に支えたのがこのティム・ブレイク。Radio Gnome Invisible3部作に参加後、脱退。仏Eggよりソロを出している。これは確か2枚目で日本でもキングから紹介されたことがあるが、全く覚えてない(買ったのは確か黒川にあったMcCoy)。その後ホークウィンドのツアーに参加したこともあった。