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■Lead Me To The Water ('82)*

プロコル・ハルムのリーダーでありシンガーのゲイリー・ブルッカーは、解散後エリック・クラプトンのバンドに加わっていたが、前後してソロとして活動を開始している。クラプトン、ジョージ・ハリスン、ティム・レンウィック、クリス・ステイントンらが参加したこれは、2枚目。タイトル曲はジョージ・ハリスンのスライドをフィーチャー。
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■Out Demons Out ('9?)*
Out Demons Out - Best of
エドガー・ブロートン・バンドはブルーズを基調としたサイケデリック・バンド。これに政治的なメッセージやらアンダーグラウンドでの人気やらそのヒッピー然とした極悪な風貌やらが重なって、なかなかとっつきにくい感じを出す。マイク・オールドフィールド(g)が参加した3枚目はわりとメロディアスな曲もあるが全体には、ヘヴィー。これは90'sに出たベスト。

■Brownsmith ('76)

シアトルのファースト・アメリカンというインディーからリリースされ、その後キャピトルから全国配給されたという、ブラウンスミス唯一の作品。プレAORの中でもフォーキーな感じが心地いいが、全編似たような感じなので少々飽きるかも。ドン・ブラウンとギャレット・スミスの2人を中心にした5人組。"Circus Ride"がベストトラック。朝陽の中で聞きたい曲だ。
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a■Jackson Browne ('72)*
b■For Everyman ('73)*
c■Late For The Sky ('74)*
d■The Pretender ('76)*
e■Running On Empty ('77)
Runnin on Empty
f■Hold Out ('80)*
g■Lawyer's In Love ('83)*
h■Lives In The Balance ('85)*
i■World In Motion (')
j■I'm Alive (')
k■Looking In The East ('96)
l■Next Voice You Hear (')
m■Best Of…Live (')
n■Naked Ride Home (')
o■Amsterdam 1976 ('?)
p■Solo Acoustic (')
q□At Maine Point(')*

ジャクソン・ブラウンは、言うまでもなく西海岸派のsswの中では最重要な1人。待ちに待たれたデビューといった趣のa、初期の代表作という名に恥じないc(僕はまだA面が卒業できてない、という名言を吐いたのは小倉エージ氏)、ホテルの部屋やらバスの中でも録音された画期的なライヴeでは、ミュージシャンにとっての「ツアー」の過酷さ、楽しさが浮き彫りになった。恋人リン・スウィーニー(eのブックレットにも映っている)との別れを歌った極私的なfは力強いロックのビートに乗った傑作。以後しばらくはこの路線が続くが、ワールドミュージックに傾倒したiのあと沈黙。復活したjでは初期のみずみずしさが戻ってきた感じ。oは76年のツアーを収めたブート。qはデイヴィッド・リンドレーとの有名なアコースティック・ライヴでこれも有名なブート。
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a■Severin Browne ('73)
セヴリン・ブラウン
b■New Improved ('74)

そのジャクソンの弟、セヴェリン・ブラウンモータウンからLPをリリースしてたことと、ルックス(!)が災いして日本ではごく一部に話題になった程度。但しフリーソウルのブームに乗って90'sクラブシーンでもてはやされたこともある(aからの"Stay")。今聞くと別にモータウンという事は何も関係なかったなあと実感。シンプルな弾き語りもあるが、兄よりもJTに資質が近い。ab共にラリー・マレーがprod。bではジェニファー・ウォーレン(旧姓)のvoの入った"Love Notes From Demver"が素晴らしい。
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■Yeah ('73)
Yeah

ブラウンズヴィル・ステーションといえばモトリー・クルーがカヴァーした"Smoke In The Boy's Room"のオリジネーターとして知られている。カビー・コーダ(g,vo)、マイケル・ラッツ(b,vo)を中心としたデトロイトのブギー・バンド。これはBig Treeから出た3枚目で、"Sweet Jane"をカヴァー。件の曲も収録。
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a■One Of A Kind ('79)
One of a Kind
b■Master Strokes 1978-85 ('86)

ビル・ブラフォード(本当はブルフォードらしい)はイエス、クリムゾン、UKを渡り歩いたプログレシーンを代表するdsで彼が本来やりたかったのは、もっとジャズっぽい感じだったのだが、一緒にUKを抜けたアラン・ホールズワーズ、元ナショナル・ヘルスのデイヴ・スチュワートらと結成したブラフォードの1枚目がa(これ以前にソロもある)。当時ブリティッシュフュージョンという言葉も一部で使われたりしたが、アメリカ産クロスオーヴァーとは一線を画す出来。
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■Buckingham Nicks ('73)

後にフリートウッド・マックで大成功を収めるリンジー・バッキンガムスティーヴィー・ニックスカップルがPolydorに残した唯一のLP。prodはマックも手がけるキース・オルセン(元ミュージック・マシーン)でワディ・ワクテル(g)、ホルヘ・カルデロン(g)らが参加。プレ・マック的な楽曲はどれも素晴らしいが、特に"Crying In The Night"。"Crystal"は後にマックのアルバムでもカヴァー。バッキンガム・ニックスがグループ名だが、日本盤が出たときはニックス・バッキンガムだった。未CD化。
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■Songs For A Taylor ('69)
Songs for a Tailor
クリーム解散後リリースしたジャック・ブルースの1stソロ。ジョン・マーシャル(ds)、クリス・スペディング(g)、ディック・ヘクストール・スミス(sax)、ジョン・ハイズマン(ds)といった英ジャズ系のミュージシャンをバックに独特の世界を作っている。マウンテンやグリーンスレイド、コロシアムもカヴァーした英国ロックのスタンダード、"Theme From An Imaginary Western"のオリジナルを収録。邦題は「真髄」だった。

■Mercy Mercy Mercy ('91)
Mercy Mercy Mercy: A Collection
バッキンガムスは、後のシカゴのprod、ジェイムズ・ウィリアム・ガーシオに見出されたブルー・アイド・ソウルキャノンボール・アダレーのインストに歌詞をつけた"Mercy Mercy Mercy"は野心的な作品として知られているが、個人的には"Don't You Care"('67)に尽きる。後期のメンバーには、後にファビュラス・ラインストーンズのマーティ・グレッブも。これはLegacyから出たコンピ。
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■Greetings From LA ('72)

ティム・バックレーという人は、エレクトラ時代のアシッド・フォークなものが人気が高いが、次第にジャズっぽくなり終いにはR&Bっぽい音にも移行する。ジャケットが有名な、これはザッパのストレートからリリースされた7枚目。