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■Loving In The Valley Of The Moon / Desert Horizon ('9?)
Lovin' in the Valley of the
77年と78年に出た2枚を合わせたエドセル盤CD。ノートンバッファロースティーヴ・ミラー・バンドのハーモニカ奏者で、「Desert」の方にニコレット・ラーソンがコーラスで参加してるというだけの理由で購入(安かったし)。無国籍風サウンドだった記憶。
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a■Last Time Around ('71)
b■Retrospective ('73)
c■Box Set ('91)
Box Set
バッファロー・スプリングフィールドは、スティヴン・スティルスニール・ヤング、リッチー・フューレイ、ブルース・パーマー、デューイ・マーティンの5人組フォークロックで、ここからCSN&Yとポコが生まれたことから、昔は伝説のバンドと言われたりした(ヤードバーズのように)が、3枚のLPを残して解散。うち2枚目の「Again」は名盤として評価が高い。aは抜けがらとなった3枚目(こういうところまではっぴいえんどは真似をした)。bは的確な選曲によるベスト。cは4枚組ボックスだが、無駄が多い。
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■Desire Wire ('78)

マサチューセッツ出身の女性ロッカー〜sswのシンディー・バレンズは、エルトン・ジョンやスティーヴ・イートンのLPにコーラスで参加してた人。UAからリリースされたこのデビュー作は、NY録音であきらかにLAの音とは違う、大人のポップロックを聞かせる。あのビリー・マーニットとの共作曲もあり。シングルになった"Surviver"と"Anxious Heart"がいい。79年には映画「グリース」のサントラでも何曲かリードを担当している。
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■The Bunch Rock On ('72)
Rock On
フェアポート・コンヴェンションのメンバーを中心に、エクレクションのジェリー・コンウェイ(ds)、モーガル・スラッシュのホーンズをゲストに迎えたセッション・アルバム。すべてカヴァーだが、ロックンロールのスタンダードを中心とした選曲はありきたりすぎる。ちなみにザ・バンチというのがアーティスト名。
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T-Bone Burnett ('86)
T-Bone Burnett
Tボーン・バーネットは、エルヴィス・コステロとのカワード・ブラザーズで有名になった感があるが、元々はディランのローリング・サンダー・レヴューから派生した、アルファ・バンドのメンバー。これは2枚目のソロで、86年なのでコステロ以後。かなり土くさい音でビックリした覚え。成城時代の慶太に聞かせてもらったのが最初か?
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a■The Kick Inside ('78)
The Kick Inside
b■Lionheart ('78)
c■Never For Ever ('80)
天才少女としてデイヴ・ギルモアの英才教育の元、78年にデビューしたケイト・ブッシュのファーストaは英米日でジャケットが違う(画像は米)。大ヒット"嵐ヶ丘"を含む、非常に文学的な内容の作品集。バックにはアラン・パーソンズ・プロジェクトパイロット、コックニー・レベルのメンバーが参加。東京音楽祭では,"Moving"を歌いハイトーンのvoを披露。bはややトーンダウンするが、cは初期の傑作だろう。
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a■Butterfield Blues Band ('65)
b■East West ('66)
c■In My Own Dream ('68)
d■Keep On Moving ('69)
e■Sometimes I Just Feel Like Smilin' ('71)
f■Put It In Your Ear ('75)
Put It In Your Ear
g■North South ('81)
h■Legendary Paul Butterfield Rides Again ('90)
i■Lost Elektra Sessions ('95)
j■Strawberry Jam('95)
k■Anthology ('98)
白人ブルーズ・バンドとしては最高のレベルを持った、ポール・バターフィ−ルド・ブルーズ・バンドは、aでデビューする以前にiを残していた。そのaではニック・グラヴェニツの"Born In Chicago"を初めとするロック的な攻撃性を持ったブルーズ・ロックを展開。ブルームフィールド=ビショップの2本のgをフィーチャーする有名なbよりも好き。cではタイトル曲がカレン・ダルトンによってカヴァーされた。5枚目のdではホーンセクションを導入、ブルーズバンドの枠をはみ出すような音楽性に移行し、ある種ザ・バンド的なeをもって解散。ベターデイズでの2枚を経て、ベアズヴィルから出したfはソロ名義でファンキーな路線。ハイ・サウンドに傾倒して吹くよりも歌った、gに続くカムバック作、hを出したあとドラッグ問題で亡くなっている。iはa以前の録音で、エレクトラのオムニバス「What's Shakin'」よりも前か? jはマイナー・レーベルから出たライヴ。