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a■Bradley's Barn ('68)
b■Live! ('00)

Live!
ブリテティッシュ・インヴェイジョンに対するシスコからの回答、なんて手垢が付いたフレーズでくくられることが多かったフォークロックがボー・ブラメルズ。サル・ヴァレンティノ(vo〜後にストーングランド結成)、ロン・エリオット(g,vo〜後にパン結成)を中心としたこのバンドが、aではバーバンクな音作りにどっぷり浸かっている。個人的にはこういったハーパース・ビザールもどきよりもストレートな「66」('66)の方が好きだったりして。75年に再結成されたが、DIGから出たbはこの時期のライヴ。こちらは70'sのシスコロックにも通じる。
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a■Plumb ('95)
b■Back In The Circus ('04)
Back in the Circus

ジョナサ・ブルックは90's初めにジェニファー・キンボールとのザ・ストーリーで活動していたボストン出身のssw。90's以降の女性sswというとジョニ・ミッチェルをルーツにしたフォーキーな感じの人たちが多いが、ブルックもその仲間に入るだろう。aはキンボール脱退後、JB&The Storyを名乗ったもの。レーベルは復活したブルー・サム。bは最新作で、JTの"Fire & Rain"、A・パーソンズの"Eye In The Sky"が素晴らしい。こちらはソロ名義。
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a■Bryndle ('95)
Bryndle
b■House Of Silence ('01)

カーラ・ボノフアンドリュー・ゴールド、ケニー・エドワーズ、ウェンディー・ウォルドマンの4人は69年にA&Mからシングル1枚出して解散したブリンドルのメンバーだった。それぞれがsswとして、プレイヤーとして成功を収めた後、再結成してポニー・キャニオン・インターナショナルからリリースしたのがa。ウォルドマンのソロに通じる爽やかな感じが心地いい。95年のCDに先駆けたライヴをスパイラルで見てるけど、あまり感心しなかった覚え。ただCDの出来はいい。
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a■Life's A Riot With Spy VS Spy ('83)
b■Brewing Up With Billy Bragg ('84)
c■Marmaid Avenue ('98)
Mermaid Avenue

1人クラッシュとかパンクの詩人とか言われたビリー・ブラッグの登場は衝撃だった。背中に携帯用の簡易アンプを背負い爆音でg弾きまくる、政治的なメッセージを連発し、プロテストフォークならぬプロテスト・ロックだった。aはデビューミニLPで、カースティー・マッコールがカヴァーした"A New England"を収録。bは日本デビュー作で小気味よかったもの。"This Guitar Says Sorry","Love Gets Dangerous"などカッコいい。この頃渋谷の今はなきLive Innでライヴを見た覚え。時代は飛ぶが、ウディ・ガスリーの歌詞に曲をつけたcはオルタナ・カントリーのウィルコをバックにしてのもの。初期とは音楽はかなり変わっているが気持ちいい。
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a■Mr.tambourine Man ('65)
b■Fifth Demension ('66)
c■Greatest Hits ('67)
d■Notorious Byrd Brothers ('67)
Notorious Byrd Brothers (Exp)
e■Sweetheart Of The Rodeo ('67)
f■Dr.Byrd & Mr.Hyde ('68)
g■Ballad Of Easy Rider ('69)
h■Untitled ('70)
i■Byrdmaniax ('71)
j■Preflight ('72)
k■The Byrds ('73)
l■Byrds ('90)
m■Byrd Parts ('98)
n■Untitled / Unissued ('00)
o■Live At The Filmore West Feburary 1969 ('00)
p■Preflight (')

バーズの誕生がフォークロックの誕生だった。ビーフイーターズを母体として結成されたバーズのCBS以前の録音が、後年リリースされたjで、手持ちは01年に英ポップトーンズから出たもの。演奏はリオン・ラッセルらスタジオ・ミュージシャンがやっていたことは有名なaは、フォークソングにエレクトリックなバックをつけたフォークロックが新鮮。とはいってもやや飽きる。80年にイッツ・ア・ビューティフル・ロック・デイ・シリーズで再発されたものを所有。bは3枚目、スペースロックだのラーガ・ロックだの言われた弱サイケ風音作り。これはレガシーから出たボーナス付きCDだった。cは最初に出たオリジナル・ベスト。日本盤LPだった。dは渋谷のヤマハ(道玄坂上がったところ)で買った1枚。マッギン=ヒルマン=クラークとなったバーズがゲイリー・アッシャーの手を借りて夢幻の世界に遊ぶ1枚。"Goin' Back"を初めて聞いたのは、キャロル・キングの「パールズ」だったという僕は新参者だった。eは予想はしていたが衝撃だった。ロックじゃねーぞ。ピュアなカントリー・ロックとはこういうものだったのだ。グラム・パーソンズが参加した唯一のバーズLP。fからは後期バーズ。ジーン・パーソンズ、ジョン・ヨーク、クラレンス・ホワイト、マッギンのラインナップ。地味な1枚。
gはひょっとしたら一番好きかも。タイトル曲はマッギンがソロで歌った、同名映画の主題歌を
バンドの演奏で。パメラ・ポーランドの曲もあり。hは新曲によるスタジオ録音とライヴが合体した2枚組で、ライヴはB面を占める"Eight Miles High"いらなかった。これの完全版が00年に出たn。ヨークに代わってスキップ・バッテンが参加。iはテリー・メルチャーのprodが賛否両論を呼んだもの。ジャクソン・ブラウンの初期の名作"Jamaica Say You Will"を収録。
アサイラムからオリジナル・メンバーで復活したkはかなりレイドバック気味で覇気に欠ける。手持ちは東芝アサイラムLP。lは4枚組ボックスでこれでちゃんとバーズを聞いた気になったのだ。最初は御茶ノ水のジャニスで借りたのだった(帰りにボンディでカレーを食べたことまで覚えている)。oはレガシーからの再発プロジェクトの1枚で発掘された後期バーズのライヴ。mはバーズのメンバーが参加したレア曲を集めた豪レイヴン産のオムニバス。