I Talk To The Wind / King Crimson

In the Court of the Crimson King
talkつながり。
前にも書いたけど、クリムゾンで一番好きな曲はこれ。一目見たら忘れないバリー・ゴッドバーの有名なイラストのジャケット「In The Court Of Crimson King」から。よく知られてるように、ロバート・フリップ、マイケル・ジャイルズ、ピーター・ジャイルズのジャイルズ、ジャイルズ&フリップにイアン・マクドナルドが加わったことでバンドはスタートしていて、マクドナルドのGF、ジュディ・ダイブル(元フェアポート・コンヴェンション)が歌った、I Talk To The Windのヴァージョンが、ベスト盤に収められたりしたが、出来は「宮殿」の方にかなわない。このA面の3曲(”21st Century Schizoido Man”(昔は”21世紀の精神異常者”という邦題だったが、最近はクレームが付いたのか違う)、これ、”Epitaph”)はひとつの流れがあって、どれも素晴らしいのだけど。ゴッズというブルージーなビートバンドからやってきた、グレッグ・レイクの伸びる歌声はさすがだが、この曲の素晴らしさは、やはりマクドナルドの吹くfluteとマシーンのように緻密で正確な、マイケル・ジャイルズのdsによるところが大きい。
僕の持ってるのは、ワーナーから出た日本盤LPで、ライナーは今となってはかなり時代錯誤だけど、プログレッシヴ・ロックのライナーが難解な意味不明な文章に成ってゆく、ひとつのきっかけを作ったのは、クリムゾンだろう。僕が洋楽を聴き始めた77年ごろは、プログレの有名バンドがこぞって、何年ぶりの新作を出した年で、当然クリムゾンは既に解散してて、フロイド、ELP、イエスよりも更に難解なイメージがあった。初めて聞いたのは、多分”Epitaph”だったと思うが記憶にない。