Our Time Is Gonna Come / REO Speedwagon

Live: You Get What You Play for
所有格つながり。
もちろん76年の「REO」からではなく、大傑作のライヴ「Live:You Get What You Play For」(’77)から。何度も書いてるけど、ロックのライヴアルバムでは5本の指の入る出来(もちろん私見)。REOが最初にブレイクしたのはこの2枚組ライヴだったのが、叩き上げのバーバンドらしくていい。ここにはロックンロールとは何か?という答えがすべて詰まっている。特にニール・ドーティーのホンキー・トンクなpianoが光る。ケヴィン・クローニン(その名のとおりの苦労人で、「REO」で復帰)のイリノイ訛りの歌声も田舎くさくて味がある。
Our Time Is Gonna Comeの入ったB面は、どれも「REO」からの曲で、このツアーがそのアルバムのプロモートだったことを物語る。後年のスタジオ盤を聞きなおしたが、すぐれたライヴヴァージョンの前ではかすんでしまう。REOの日本デビュー盤でもあり、当時渋谷陽一の「ヤングジョッキー」で”Keep Pushin’”を聞いて以来のファン。ジョン・ボイランがprodの1人として加わった次作の「Tuna Fish」は、スタジオ作では一番好きだけど、「ロッキング・オン」誌のプレゼントでこのアルバムのステッカーをくれ!と葉書出したら、応募は僕だけで、全部ステッカーが送られてきたという「悲しい」話もあった。もちろんメガヒットを記録した「Hi−Infidelity」の頃には笑える話だが。