Rain Oh Rain / Fools Gold

フールズ・ゴールド
雨の歌#5
イーグルス・フォロワーの一番手だった、フールズゴールドは、ダン・フォーゲルバーグのバックバンド出身で、76年に独立、アリスタと契約してデビューしている。メンバーは、デニー・ヘンスン、トム・ケリー、ダグ・リヴィングストン、ロン・グライネル(元SHFバンド)の4人。本家のイーグルス以上に洗練されたコーラスワークには、ため息がでるほど。デビュー作は、ジョー・ウォルシュ(この後、イーグルスに参加)、グレン・フライ、グリン・ジョンズ(イーグルスの初期のprodをつとめた)、ジョン・ストロナックの4人が分かれてprod。でも不思議と統一感があるのだ。初めて彼らを聞いたとき、ポップス的だなあと感じたけど、それでもこの後に出てくる、シルヴァーあたりに比べると十分ロック的。
このRain Oh Rainは、シンプルな曲調、流れるようなsteel(リヴィングストン〜ニコレット・ラーソンの初来日にも同行した)、美しいメロディーとどれもが完璧。このアルバムにはもう1曲、”The Way Love Grows”というある意味プログレ的にコーラスが素晴らしい曲があるけど、親しみやすさでは、こちらが上か。この後、バンドは、ヘンソン=ケリーのデュオとなり、CBSからAORっぽい「Mr・Lucky」をリリースして解散。ケリーはアイ・テンを経て、80’sには、マドンナの”Like A Virgin”、シンディ・ローパーの”True Colors”の作者としてクローズアップされる。