W7

  1. The Honesty Room('95)*
  2. Mortal City('96)*
  3. End Of The Summer('97)*
  4. The Green World('00)*
  5. On There Live('01)*
  6. The Beauty Of The Rain('03)*

Out There Live
以上ダー・ウィリアムス(Dar Williams)。ショーン・コルヴィンと並んで、現役の女性sswでは一番好きな人、といっても日本盤出てるの少ないし、たまたま中古屋でまとまって放出した人がいて、ごそっと棚から一掴みした次第。さて、ダーの事を「90's以降登場したフォーク系のsswでは最重要人物」と書かれてるものが多いけど、6枚出てるCDはどれも魅力的で、メロディがよく、歌声が力強い。歌詞の問題がクリアできれば更によいがこればっかりは仕方ない。3は初めて聞いたもので、前2作よりはぐっとポップになっている。”Party Generation”は名曲。5は集大成的なライヴ。最新作の6では、ザ・バンドの”Whispering Pines”をカヴァー。

  1. What I Deserve('99)*

What I Deserve
カントリー・ロックは乱暴に言えば、バーズの「ロデオ」と共に誕生して、70's初めにはロックのトレンドだった。その波はヨーロッパや日本にも飛び火したけど、ロックが商業主義に飲み込まれた70's後半にはすでに時代遅れなものとなり、80'sには一部の好事家、もしくは研究家の間の趣向品だった。ただ90'sに入って、若手バンドの70's指向があらわになると、ルーツ音楽にリスペクトしたロックの一ジャンルとして再評価。その1つが、オルタナ・カントリーと呼ばれた連中だった。前置きが長いけど、カントリー・ロックが衰退した80's、僕は代用品としてカントリーを聞いてみようと試みたけど、やっぱりダメだった。カントリーとカントリー・ロック、その両者はやはり似て非なるものだ。
ケリー・ウィリス(Kelly Willis)は、ナンシー・グリフィスに見出されて90年にMCAからデビューした人。そのMCA時代は、いわばカントリーとしてのケリーで、何枚か聞いてみたが(中古屋の試聴機だが)、どうもダメだった。一方ライコから出た1は、オルタナ・カントリー的な味わいをもった、いわばカントリー・ロックな好盤。名曲”Not Forgotten You”を含む。

  1. Sweet Old World('92)*
  2. Car Wheels On A Gravel Road/カー・ホイール・オン・ア・グラヴェル・ロード('98)*

Car Wheels on a Gravel Road
以上ルシンダ・ウィリアムス(Lucinda Williams)。寡作で知られる女性sswで、デビュー25年で6枚しか出してない。レーベルを転々としてることと、インディが多いので情報が少ない日本では全貌がつかみにくい。ルイジアナ出身ということであからさまな南部志向を期待すると少しはずされる。1よりも2の方がいい。ガーフ・モーリックス(g)やバディ・ミラー(g)といったオルタナシーンの名脇役が参加。特に2のタイトル曲にはシビれる。