White Rhythm And Blues / J D Souther

ユア・オンリー・ロンリー
〜rhythmつながり
サウザーの日本でのイメージ(それは絶対に誤りであくまでもレコード会社がでっちあげたイメージなのだけど)を決定付けたのが、79年の3枚目「You’re Only Lonely」。前作「Black Rose」はどっちかというと弦を使った曲など、???という印象だったけど、ここでは折からのバック・トゥ・60'sブーム(そういうのがあったのですよ)に乗った感じで、タイトル曲はロイ・オービソンを思わせるロカビリー(日本で言うロカビリーとは全く違うけど)風。SHFバンド時代の”Trouble In Paradise”をアップテンポのarrで再演したりと、かなり気合の入った演奏。リック・マロッタ(ds)、ケニー・エドワーズ(b)という新旧リンダ・ロンシュタット・バンドの面々を加えた演奏も手堅い。そのリンダが「Living In The USA」でカヴァーしたWhite Rhythm And Bluesは、ゆったりとした、まろやかなナンバーで、愁いを帯びた艶のあるサウザーの歌声を堪能。ジョン・セバスチャンによる、ハーモニカのソロもいい。個人的にはリンダのカヴァーよりも本人のヴァージョンの方が数倍好きだ。