All That You Dream / Linda Ronstadt

〜ａｌｌつながり
リンダ・ロンシュタットという人は大好きな女性シンガーの一人だが、確かにうまいけど、時にそこまで気張らなくても・・・と思う瞬間はある。リトル・フィートのレパートリーをとりあげた、Ａｌｌ　Ｔｈａｔ　Ｙｏｕ　Ｄｒｅａｍは、「Ｌｉｖｉｎｇ　Ｉｎ　Ｔｈｅ　ＵＳＡ」で紹介されていたが、ローウェル・ジョージの死後、ＬＡのＦｏｒｕｍで行われた追悼コンサートのライヴが、フィートの「Ｈｏｙ−Ｈｏｙ」（’８１）に収められている。バックは変則メンバーのフィートで、ｄｓにリック・シュローサー、ｐｅｒｃにテッド・テンプルマン、ドゥービーズのボビー・ラカンド、コーラスにニコレット・ラーソンとローズマリー・バトラーが参加。例によってここでも少し気張り気味の歌声だが、そこは愛情でカヴァー。ＬＡで生まれたリトル・フィートは商業的に成功したとは言えず、むしろ熱心なファン(特にヨーロッパ)に支えられたバンドだった。ミュージシャンウケがいいというか玄人好みのバンドで、僕が高校生のとき、スティーリー・ダンやフィートは大学生っぽいなあ、と漫然と思ってた事を思い出す。