Stoned Out Of My Mind / The Jam

Extras (Collection of Extras)
〜stoneつながり
ジャムのラストシングルとなった”Bear Surrender”は7”2枚組と12”でリリースされ、カヴァーが何曲か入っていた。後期のジャムはポール・ウェラーが黒人音楽に傾倒し、60'sソウルをビートに乗せて歌うことが多かった。その方向はあの熱かった初期スタイル・カウンシルへとつながってゆくのだけど。エドウィン・スターの”War”、カーティス・メイフィールドの"Move On Up”にまじってチャイ・ライツのStoned Out Of My Mindも取り上げられていた。チャイ・ライツはユージン・レコード率いるシカゴのソウル・コーラス・グループで、僕が知ったのはご多聞にもれず、山下達郎のFMだった。確か”Oh Girl”だったか”Have You Seen Her”(こちらはパット・シモンズのカヴァーもある)だった気がする。
このジャムのヴァージョンは、本格的なソウルファンからすると、「青くさい」の一言で片付けられそうだが、リアルタイムですごしたジャムとの日々の有終の美を飾る(NMMに、やることはやりつくした、支持してくれたファンに感謝する、といった解散宣言というコメントを残したウェラーのまっすぐなところに感激したりしたあの遠き日々@@)1曲として忘れがたい。現在では編集盤「Extras」で聞けるが、ここにはビートルズの”And Your Bird Can Sing”のカヴァーも収められている。