ライヴ・We Got To… / 金子マリ&バックス・バニー

ライブ We got to・・
金子マリというと「下北のジャニス」なんて形容がすぐ思い浮かぶが、ジャニスを(避けて)まともに聞いてない僕にとっては、あまり意味のない枕だ。76年の東京と大阪でのライヴで、音の方はニューソウル的なファンキー・ロック。当時関西ではこういったファンキーなバンドが多かったような記憶だけど、この種の音の東京代表は吉田美奈子であり、金子マリだったわけ。バックス・バニーは永井充男(g)、難波弘之(kb)、鳴瀬嘉博(b)、橋本英晴(ds)に近藤達郎(kb)の5人。2台のkbがファンキーな味を見せる"Introduction"からルーファスの"Right Is Right"になだれ込む様は、いかにもあの時代らしい(吉田美奈子もライヴでルーファスのカヴァーをやってたことを思い出す)。ゲリー・ゴフィンとバリー・ゴールドバーグが共作したグラディス・ナイト&ピップスのカヴァー(浅川マキによる日本語)"それはスポットライトではない"、マーヴィン・ゲイの"What's Going On"、ジャニスの(というよりはオーリンズの)"Half Moon"のカヴァーに比べるとオリジナルはいかにも弱いが。
77年リリースのセカンド。#0634