Silent Songs Through The Land / Ron Davies

サイレント・ソング(紙ジャケット仕様)
ロン・デイヴィーズ(Daviesだものデイヴィスではないでしょ)といえば「UFO」('73)というのが有名なssw。スワンプと呼ぶにはいささか線が細く、ssw的な内容となってるのが、世界初CD化となった70年のデビュー作「Silenr Songs Through The Land」。prodはbassも弾くチャド・スチュワート(チャド&ジェレミー)で、マイク・ディージー(g)、マイク・ロング(p)、ラリー・ネクテル(org)、ジム・ケルトナー(ds)、デミトリ・カラス(g)がバック。枯れたような渋いボトルネックのイントロの"It Ain't Easy"は、リオン・ラッセルがpianoを弾き、クライディー・キング、ヴェネッタ・フィールズ、メリー・クレイトンの三人娘がゴスペルライクなハーモニーを聞かせる名曲。スリー・ドッグ・ナイト、デイヴ・エドモンズ、デイヴィッド・ボウイーのカヴァーがある。ここで聞けるharmonicaはおそらくデイヴィーズによるものだろうが、"The Clown"の冒頭でも枯れたharmonicaは聞ける。トーキング・ブルーズのようなナンバーだ。タイトル曲は再びゴスペル風クワイアが入ったもの。緩やかなbanjoはダグ・ディラードによるもの。あっという間に終わってしまう27分。#0621