Ghost#3

Malice in Wonderland
■Ghost Story / Paice Ashton Lord
PALに関してはもう何度も書いている。76年に解散したパープルのジョン・ロード(kb)とイアン・ペイス(ds)が、ロードと親交が深かったアシュトン、ガードナー+ダイクのトニー・アシュトン(kb,vo)と組んだ5人組。プログレっぽくなるのでは?という、(パープルの音楽しか聞いてない人の)大方の予想を裏切ったファンキーなロック。3期〜4期の流れを汲むのはポール・マルティネス(b〜元ストレッチ)のファンキーなベースとそれに反応するロードのkb(クラヴィネットを多用)で、アシュトンのしゃがれた声を生かした音は、AG+D時代と大して変わらない。ただこういったパープル周辺の非ハードロックな音に関して当時全く無視されていたので、こういう音だったのでビックリしたのだろう。僕がこれを初めて買ったのは高校1年のとき、リリースされて1年は経ってた覚えで、英Oyster盤を伏見のYAMAHAで購入。聞けば聞くほど味が出てきたけど、最初はなんだかよくわからなくて、それこそわかろうと努力したのだ。この"Ghost Story"は、なんとも重心の低いファンキーな音でブラスロックでもある。