#4

Famous Last Words
■It's Raining Again / Supertramp
知的で少しねじれた英国ポップ、というのは実はなんか試されてるような感じがして苦手なのだ。スーパートランプは、例の大ヒットした(といってももう30年近く前の話だ)「Breakfast In America」('79)以降、次の一手がうまく出せずに煮詰まってしまったバンドだ。それまでのスーパートランプは、10CCやセイラーやスタクリッジ(どれもいいバンドなんだろうけど、のめりこむほど好きではない)にも似たイメージだったのだけど、「Breakfast」のアメリカでの大成功(それ以前からアメリカでも売れてはいた)は、バンドの音楽を変えてしまった気もする。わかり易く、メロディアスで、毒が薄められた感じ。もちろんリアルタイムで聞いたこのアルバムは、大好きだったわけで、僕の高校2年を代表する1枚だった。
間にライヴを挟んで、3年ぶりに出た「Famou Last Word」からのシングルが、この"It's Raining Again"(最高位#11)。キャッチーなメロディーは相変わらずで、まんま前作の世界。ただ他の曲は今イチだった覚え。というかこういう音楽に飽きてしまったのだろう、当時は。
クリップでは、例のオバハン、ウエイトレス(日本のアルファ・レコードがジャケットのオバハンをプロモーションのために招いた記憶あり。さすがYMOで売った会社だけはあって、宣伝方法も結構エグい部分があったなあ)も出てくる。