cruel#3


■Don't Be Cruel / Deborah Harry
プレスリーで有名な"冷たくしないで"だけど、作者は、プレスリー作品を多く手がけたオーティス・ブラックウェル。このあたりは不勉強なのだけど、レココレ'97.5号「アメリカン・ポップス黄金時代」によれば、プレスリーはブラックウェル曲の作者によるガイドvoにかなり影響されているという。93年にシャナチーというマイナー・レーベルからひっそりとリリースされたオーティス・ブラックウェル・トリビュートの「Brace Yourself!」はグラハム・パーカー、デイヴ・エドモンズ、クリッシー・ハインド、ポール・ロジャース、トム・ヴァーライン、ロニー・スペクターらが参加。ヴェテランらしい信頼できる歌と演奏だが、その分お金かかってないジャケットなどでやさぐれた印象も受けるCDだが、内容は素晴らしい。ジャムもとりあげた"Fever"をヴァーラインが独特のトーンで取り上げれば、タイトル曲をカヴァーしたヴェロニカや"Return To Sender"のエドモンズはいつも通り陽気なarr。クリス・クリストファーソンの"All Shook Up"なんて完全にカントリーの世界。
さてデボラ・ハリーの"Don't Be Cruel"は、ブロンディーが休業状態だっただけにうれしかった覚えがある。ブロンディーのジミー・デストリ(org)も参加。
そういえばアネット・ピーコックのけだるいカヴァーもあったっけ。
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