このハモ聴 #1フレッド・ニール

Fred Neil
● Everybody's Talkin' / Fred Neil
第4回セレクト合戦の「このハーモニカを聴け!」が僕のデビューセレクトだった。当時は参加者が6名程度だった覚えだけど、名刺代わりということもあって、70'sアメリカン・ロック中心の内容にした。もちろんハーモニカが使われた名曲というのは、フォーク〜カントリー系のものにはとどまらないので、違った角度からもう一度やりたいと常々思っていたのだ。今回一応完成はしているけど、それに入ってる曲、漏れた曲を取り混ぜながら紹介。
フレッド・ニールといえば、ニルソンが歌ったヴァージョンが映画「真夜中のカーボーイ」で使われた"Everybody's Talkin'"で知られるグリニッジ・ヴィレッジ周辺のフォークシンガー。66年の同名のLPはかつて英Rev-Olaから世界初CD化され、ニールの再評価のきっかけとなった1枚。フォークというよりはフォーキーと言う表現がぴったりの内容で、アシッド・フォークにありがちの眠気を誘うものではなく、躍動感のある歌と演奏が楽しめる。ランプ・オブ・チャイルドフッドのビリー・マンディー(ds〜後にジェフ&マリア)、MFQのサイラス・ファーヤー(g)らが参加。"That's The Bag I'm In"や"Badi-Da"で聞かれる印象的な濃いハーモニカは、キャンド・ヒートのアル・ウィルソンによるもの。