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■Laid Back Days / Jackie De Shannon
ジャッキー・デ・シャノンというと僕はやはり60'sのフォークロック時代のせわしげな感じに惹かれてしまうのだけど、70'sに入ってから、キム・カーンズの取り上げた"Bette Davis Eyes"で再び脚光を浴びるまで、地道な活動をしている。72年のメンフィスはアメリカン・サウンド・スタジオ録音の「Jackie」は後にボーナストラックをつけてRhino HandmadeからCD化されているが、prodは、ジェリー・ウエスクラー、アリフ・マーディン、トム・ダウドの名前がクレジットされている傑作。レジー・ヤング(g)、ジョン・クリストファー(g)、ボビー・ウッズ(kb)、ボビー・エモンズ(kb)、マイク・リーチ(b)、ビショップ・ヘイウッド(ds)らが参加。72年という時代よりももっと古く、たとえば60's半ばの作品といっても通りそうなムードが、ジャケットを含めてある。スティーヴ・グッドマン、ニール・ヤング、ジョン・プライン、ヴァン・モリソンら同時代のsswの作品が、自作に交じって取り上げられいておもしろい。
"Laid Back Days"は、6分を超える作品で、同時代のニュー・ソウルっぽいところもあったりして、かと思うと伝統的なサザン・ソウルのスタイルを白人sswなりに消化した姿にも思えてなかなかおもしろい。意外だったのはグルートゥナがとりあげたアリス・スチュワート作の"Full Time Woman"をやってたこと。