back#3

Double Vision
■Back Where You Belong / Foreigner
フォーリナーというとルー・グラムの印象が強くて、全曲グラムが歌ってるという印象が強いけど、実はミック・ジョーンズも歌っている(そんなあたりまえなことを忘れてしまうのは、日本盤LPのライナーが渋谷陽一で相変わらずそういうデータ的なことに一切触れていない(知識もないし、調べることもしないので触れられない、分析とは斬新かもしれないが…)のも原因か。元スプーキー・トゥースのジョーンズ(g,vo)、元クリムゾン他のイアン・マクドナルド(g,kb,sax,fl)、元ブラック・シープのグラム(vo)、元フェリス・ホイールのデニス・エリオット(ds)、そしてアル・グリーンウッド(kb)、エド・ガグリアディ(b,vo)の英米混成の6人組。77年というポップロックがキーワードな年にデビューしたフォーリナーは、大いにブレイクしたけど、後期スプーキーでジョーンズが養ったポップ感覚というのが大いに役立っている。基本的にはハードロックなんだけど、メロディアスで歌える音。僕はファーストよりも2枚目の「Double Vision」が好きで、よく聞いていた。重いハードロックの"Hot Blooded"で始まるこのアルバムは、初期の代表作だろう。時代がらkb類はシンセがメインで、大きく導入されるとプログレ的な側面を強調(元クリムゾンのマクドナルドの存在もある)するが、"Back Where You Belong"のようなアコースティックな曲でもmoog-synが隠し味的に使われている。リリースは78年、Atlanticから。他には"I Have Waited So Long"というメロウな曲もある。