■Lone Star Gold / Texas White SoulTreasures:Various

P-Vineから88年のリリースなので20年前か。当時のP-Vineは今よりももっとマニアックな専門的なレーベルだった印象。これは日本編集のCDで、60'sのテキサス周辺のマイナー・レーベルの白人によるR&Bを集めたもの。細かいクレジットがないけど、こういうのもなかなか楽しい。キーとなっているのがジョニーとエドガーのウィンター兄弟(そういえばmiekoさんの楽しげなウィンター・ファミリーのbbsを思い出す)で、CBSからデビュー以前の66年の"Out Of Sight"は、ジョニー・ウィンターのクレジット。もろJB風のファンクで微笑ましい。スティーヴ&ジョニー名義の"Stay By My Sideは、61年作品で、これまたなごむロッカバラード。そしてエドガー・ウィンター・グループ名義(もちろん後年のものとは違う)のインスト、"Harlem Nocturne"はなかなかのやさぐれ加減。ムーディーなsax吹きまくり。エドガーがarrで加わっているらしいジェリー・カウント・ジャクソンの甘いロッカバラードの"Falling In Love"は、スワンプ・ポップという言葉がふさわしい。ウィンター兄弟とロイ・ヘッド以外はほとんど無名の人たちばかりだが、ビリーヴァブルズの"Good To Be True"、クリス・ホルツァウス&イーストウッド・レヴューの"Dr.Feelgood"などなかなか楽しい。ロイ・ヘッドは66年に"Treat Her Right"を#2までヒットさせた人で、白人ブルーアイドソウル関係では有名なシンガー。