you#3

From the Inside
■You Are The One / Poco
70年にジム・メッシーナが辞め、ケニー・ロギンズとのグループを結成すると、ポコは、イリノイ・スピード・プレスからポール・コットン(g,vo)を加え、リッチー・フューレイ(g,vo)、ティモシー・シュミット(b,vo)、ラスティ・ヤング(steel,vo)、ジョージ・グランサム(ds,vo)の5人体制で新たなスタートを切ります。
4枚目として71年にリリースされた「From The Inside」は、スティーヴ・クロッパーのプロデュースで、メンフィスとシスコで録音されました。メッシーナのいた時期はシャキシャキした歯切れのいい、元気のいいポコが印象的でしたが、リード・ギタリストの交代は、どちらかというと緩やかなポコをイメージさせます。それはスローな曲が多くなったとか、そういうことではなく、実際この"You Are The One"のような歯切れのいいナンバーもあるのです。ジョージのvoで始まるこの曲は、ラスティのdobroが心地いいアコースティックな手触りのカントリー・ロックです。69年のクレジットがあるので、以前からステージでやっていたものなのかもしれません。
コットンは、イリノイ・スピード・プレス時代の"Bad Weather"を再演していますが、すっかりポコの色に染まっています。コットンの力強いgとvoは、"Railroad Days"でも聴けます。タイトル曲はティモシーが歌う、ミディアム調のナンバーで、名曲ですがあまりステージではやってないですね。これが入ったB面は、何度聞いてもあまり耳に残ってこないのですが、力強い"Just For You And Me"は別格です。