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Tribute to Paul Butterfield
■One More Heartache / Robben Ford And The FORD Blues Band
ロベン・フォードというと、僕はフュージョン系(と言うよりはクロスオーバー系の)ギタリストという認識しかなくて、思い出すのはトム・スコットのLA エキスプレスでのプレイ(具体的にはジョニ・ミッチェルの最初のライヴ盤だったり)なんですが、元々はブルーズ系の人だったようです。近年は兄パトリック(ds)、弟マーク(vo,harp)をフィーチャーしたフォード兄弟のブルーズ・バンドとして活動。01年にBlues Rock Itというレーベルから出た「A Tribute To Paul Butterfield」では、バターフィールド・ブルーズ・バンドへのオマージュをささげ、全曲(?)BBBのレパートリーを再現しています。ブルーズ・ロック系のブログ(どなたかは忘れました)で、白人のハーピストで、ポール・バターフィールドのスピリットを受け継いでるのは、このバンド、というほめ言葉が記憶に残っていて、中古屋で見つけた時に買ってみたのですが、なかなかオリジナルに忠実に再現。そもそもホーンズがついたブルーズ・バンドというのも結構珍しい存在だったわけですが、ここでは、その時期の作品もしっかりとフォローされています。
オリジナルでは3枚目の「The Ressurections Of Pigboy Crabshaw」に収められた"One More Heartache"は、生ハープでアコースティックな味わい、それでいて躍動感あふれるバック演奏が素晴らしいです。バンドにはもう1人、アンディ・ジャストというハーピストもいて、彼が吹き、歌う"Everything Gonna Be Alright"も見事な出来です。バターフィールドと言うと、どうしても圧倒的な存在感のあるファーストか、ベターデイズ時代になってしまうので少し反省です。