■Running On Empty / Jackson Browne ('77,Asylum)

ジャクソンのアルバムで聞いた回数でいえばこれか、「Hold Out」が一番多かった気がします。all新曲で構成された画期的なライヴ盤で、ステージ以外のツアーバス内やホテルの部屋で録音されたものもあって、ツアーを続けるミュージシャンの過酷な毎日、オーディエンスとコミュニケート出来る喜び、悪癖の甘い誘惑、そして孤独が浮かび上がってくる実に深い1枚です。新曲に加え、ダニー・オキーフ、モーリス・ゾディアック、ゲイリー・デイヴィスのカヴァーも適所適材です。そしてまたセクションによる端正なバッキングも素晴らしかった。画像はLPに付属のブックレットに映るイーサンとリン・スウィーニー。そのリンとの別れから生まれたのが「Hold Out」でした。