72カーヴド、ジェイド、タルラー・ゴッシュ
【英国ロック72年の70曲】20・Marie Antoinette / Curved Air(Warner Brothers)
ダリル・ウェイのviolinとソーニャ・クリスティーナのパワフルな女性voを2枚看板としたカーヴド・エアーは、72年には3枚目の「Phantasmagolia」をリリース。フォーク的なナンバーから、豪快なロックンロールまで音楽的には前期をピークを示します。後にキャラヴァンに加わるマイク・ウエッジウッド(b)も参加。題材と言いプログレファン好みの"Marie Antoinette"です。ヨーロッパではTVライヴがやたらあるので、つべで色々見る事が出来てホントに昔では考えられないのです。このあとソーニャとウエッジウッド以外のメンバーが辞め、若きエディ・ジョブソンやカービーらが加わった「Air Cut」を出して解散するのです(その後再結成)。
https://www.youtube.com/watch?v=lY5SpyIhC6g
[名曲リレー]【名曲リレー692】north#3
■Fly To The North / Jade('70)
マリアンヌ・シーガル&シルヴァー・ジェイドと書かれる事もあるジェイドは、70'sの英国フォーク・グループで編成からしてPP&Mを思い出します。真摯にトラッドを追求するグループでもないし、プログレフォーク的展開になるグループなんで巷ではあまり評価は高くないのですが、マリアンヌのしっとりとした歌い声が好きです。69年の録音にしては洗練されてますね。リリースはDJMから。
https://www.youtube.com/watch?v=sDjB-hhJUdk
【月曜の女たち】タルーラー・ゴッシュ(アメリア・フレッチャー、エリザベス・プライス)
タルーラー・ゴッシュ(Talulah Gosh)はヘヴンリーの前身となった80's末のギターポップ。アメリア・フレッチャーとエリザベス・プライスがオックスフォードのクラブで出会って意気投合したのがきっかけらしいのですがその時二人ともパステルズのバッジを付けていたという話が面白い。僕はヘヴンリーのSarahから出たアルバムのライナーで、タルラー・ゴッシュの事を知ったのですが、シンプルなギターポップにはどうしても青春を感じてしまうのです。87年に出た(リリース元の53rd & 3rdはラモーンズの曲から取られた名前だそう)シングルらしいバンド名と同じタイトルの曲です。解散後アメリアはヘヴンリー、エリザベスはカルーセルというバンドで活躍します