#15ペギラが来た!〜育てよカメ

ウルトラQ Vol.2 [DVD]

ウルトラQ Vol.2 [DVD]

「Q」4話5話。4話はガラモン同様二度登場のペギラ。だるそうな目が印象的な怪獣。パーツをとって「ウルトラマン」のチャンドラーに流用された話は有名。今回南極越冬隊に同行ということで、レギュラーでは万城目(佐原健二)のみ。ゲストは喜八映画でおなじみ田村奈巳と森山周一郎

5話は少年を主人公とした一種のファンタジーで、子供心に不評だったもの。昭和40年代初期の風俗が子供目線で描かれてる所に注目。ゲストは大泉滉二瓶正也。オチがイマイチ謎です。夏休みの朝のような爽快な音楽は宮内国郎です。

Blackbyrds(ブラックバーズ)

THE BLACKBYRDS/FLYING START

THE BLACKBYRDS/FLYING START

"Walking In The Rhthm"('75,Fantasy、#6)で知られる黒人R&Bグループ。恥ずかしながらこの曲を初めて聞いたのが笑福亭鶴光の「オールナイト・ニッポン」でした。おそらくリアルタイム。実際にちゃんと聞いたのはライノの70'sソウルのコンピでですけど。
73年に結成されたブラックバーズは、ジャズ・ミュージシャンで大学講師だったドナルド・バード(tp)が自分ところの学生を集めて結成した黒人R&B〜インストゥルメンタル・グループで、フュージョン的ななめらかさもあるようです。この曲の耳触りのいい心地いいサウンドは門外漢の僕でもOKです。

◆◆◇海に沈んだ町:三崎亜記(朝日新聞出版)

海に沈んだ町

海に沈んだ町

三崎亜記の作風はP・K・ディックを思わせるSFなんだけど、惜しむらくは波がありすぎること。「失われた町」「刻まれない明日」の系譜にあたる喪失感を描いた本作は、かなり好みです。とりわけ「団地船」、「四時八分」は名作。

Sishop,Stephen(スティーヴン・ビショップ)

ケアレス

ケアレス

■Careless('76)
寡作で知られるカリフォルニアのssw。映画とも関係が深く俳優としても活動。ロックというよりはミュージカルやポピュラースタンダード等をバックグラウンドに持つポップ・フィールドの人。ABC時代の2枚(「Careless」と「Bish」)にはクラプトン(g)が参加。ソフトな歌声となめらか過ぎる音が食い足りないが… "Saved It For Rainy Day"(#22)、"On And On"(#11)のヒットあり。


一番好きなのは映画「トッツィー」に使われた"It Might Be You"(#25)。

myself#3

Eric Carmen

Eric Carmen

■All By Myself / Eric Carmen
ラズベリーズはそれほど好きではないです。ビートルズ的なパワー・ポップとメロディアスなナンバーが混在しながら、なんかイマイチフィットしないのはもう好みの問題ですね。解散後ソロになったエリック・カルメンはAristaと契約。75年に「Eric Carmen」でソロデビュー。ここから#2まで上がるヒットとなったのがバラードの"All By Myself"です。ラフマニノフからの引用がよく言われるところですが、カルメンは元々クリーヴランド音楽院でラフマニノフを学んだというルーツがあるらしいです。この曲を聞くとエルトン・ジョンやギルバート・オサリヴァンビリー・ジョエルに匹敵するピアノ・マンなイメージ。

prodはラズベリーズ時代から旧知のジミー・イエナーです。76年にはガス・ダッジョンをprodに迎え「Boats Against The Current」のレコーディングに入りますが結局、この2枚目はセルフ・プロデュースとなりました。77年の「Change Of Heart」はセールス的に失敗、次の「Tonight You're Mine」('79)は80's型ロック的な作風でした。


日本の音楽番組とも縁が深いのです。上が「ミュージック・フェア」、下が「レッツ・ゴー・ヤング」。

Beau Brummels(ボー・ブラメルズ)

Beau Brummels 66

Beau Brummels 66

a■■'66('66)
b■Triangle('67)
c■Bradleys Barn('68)
d■Live!('00)
シスコ・サウンドと呼ばれたバンドの多くが66〜69年デビューしていますが、サマー・オブ・ラヴ以前のシスコ・サウンドはやはりガレージ的な音から始まっていたようです。
トム・ドナヒューが設立したAutumnというインディー・レーベルは、65年頃から地元シスコのビート・バンドを紹介していました。65年に"Laugh Laugh"(#15),"Just A Little"(#9)のヒットを放ったボー・ブラメルズもこのレーベル出身で、シルヴェスター・スチュワート(後にスライ・ストーン)のprodでした。

ブリティッシュ・インヴェイジョンへのシスコからの回答とか、バーズよりも早くフォークロックを演奏したという説もあります。サル・ヴァレンティノ(vo)、ロン・エリオット(g,vo)、ロン・ミーガー(b)、ジョン・ピーターセン(ds)の4人組です。Autumn閉鎖後Warner Brosへ移籍。シスコ出身でありながら、WB時代はバーバンク・サウンドの色が濃くなってゆくのがおもしろい。aは文字通り66年にヒット曲んラフなカヴァーで技巧的になってゆく後期よりも個人的には清々しい。bcはハーパーズ・ビザール同様バーバンク・サウンドのサンプルになったもの。過剰なarrが今となっては少し引く。Autumn時代の音源はRhinoが80'sに素早くコンパイル
Introducing the Beau B

Introducing the Beau B

70年に解散後、エリオットはソロを経てパンへ。ヴァレンティのはストーングランド、ジャイアンツへ。70's半ばに再結成して1枚出してますが、その時期のライヴが発掘されたd。

Barber,Keith(キース・バーバー)

Echo Park

Echo Park

■Echo Park('69)
元ニュー・クリスティ・ミンストレルズのメンバー、バーバーは69年にソロ「Echo Park」(Epic)をリリース。タイトル曲は#41まであがるヒットとなりました。朗々と歌い上げる曲でロックでもなんでもないのですが、73年に加わったパンのライナーで触れられていたことと安かったので思わず買ってしまった1枚。まともに聞きもせずに処分してしまったのだけど、このタイトル曲は確かにいい曲かも。