blues#3

Saints & Sinners
■Stray Cat Blues / Johnny Winter
74年のジョニー・ウィンターの「Saints & Sinners」は何故か「テキサス・ロックンロール」という邦題となっている。前作「Still Alive And Well」は、ドラッグ問題から立ち直ったカムバック作で、以前よりもロックンロール色、ポップ色が強くなっている。ジョニー自身は、もっとブルーズがやりたかったらしいが、レーベル側の強い意向もあって今回も同傾向。リック・デリンジャー(g)、ダン・ハートマン(b)、エドガー・ウィンター(kb)のエドガー・ウィンター・グループ、元アンドでキャプテン・ビヨンドのボビー・カルドウェル(ds)、ランディー・ホブス(b)、リチャード・ヒューズ(ds)といった新旧ジョニー・バンドのメンバーに、カンサス、ジョジョ・ガン(共にhandclapだけだが)のメンバーを加えた内輪な内容だが、アラン・トゥーサンチャック・ベリーヴァン・モリソン、リチャード・スパといったカヴァー曲に混じって、ローリング・ストーンズの"Stray Cat Blues"も収録。ウィンターが弾きまくる硬派なロックで、実はあんまり目立たなかったりする。