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【Islandレーベルの70曲】40・You Can Have It / Robert Palmer('83)

ヴィネガー・ジョーがセールス的にパッとしなかった事もあって趣味的な音楽をこつこつとやる事に見切りをつけたのか、ロバート・パーマーは、ソロになってからしばらくは、基本線を白人R&Bに置きながら、新しいものにチャレンジしてきました。転機となった83…

【Islandレーベルの70曲】39・Walk Awhile / Fairport Convention('73)

トラッド関係を苦手としてる僕としては、フェアポート・コンヴェンションと言えば「Ledge And Lief」あたりまでなんですが、かろうじて「Full House」('70)までならなんとか。デイヴ・スワブリック(fdl)が加わって演奏に幅が出る様になったフェアポートです…

【Islandレーベルの70曲】38・Gloria〜Satisfuction / Eddie & The Hot Rods('76)

Islandレーベルが唯一ものにできなかったジャンルがパンクでありまして、あまり熱心にグループを開拓しなかった事もあってジャンル的に手薄です。例外が青春パブロックとも言われたエディー&ザ・ホット・ロッズで4枚のLPをIslandに残しています。パンクと呼…

【Islandレーベルの70曲】37・True Love is Hard to Find / Toots & The Maytals('76)

トゥーツ・ヒバード率いるトゥーツ&メイタルズはジャマイカ出身のレゲエ・アーティストでこの"True Love is Hard to Find"はボニー・レイットのカヴァーで知りましたが、ほぼストレートなアレンジだったのです。レゲエというよりはレゲエっぽいR&Bと言う感じ…

【Islandレーベルの70曲】36・Eighteen With A Bullet / Pete Wingfield('75)

ジェリーブレッドと言うホワイト・ブルーズ・バンドにいたピート・ウィングフィールドは70'sにはヴァン・モリソンやコリン・ブランストーンのバンドでkb奏者として活動。75年に"あこがれのヒットチャート"と言う邦題で大ヒットしたソウル風の"18 With A Bull…

【Islandレーベルの70曲】35・No Time To Live / Traffic('68)

トラフィックのセカンドはファースト以上にデイヴ・メイスンの才能が目立ったアルバムですが、メイスンが直接加わっていない曲もいくつかありバンド内の勢力図が緊張関係をはらんでいた事もわかります。4人でプレイされた"No Time To Live"は、スティーヴ・…

【Islandレーベルの70曲】34・Landscape / Amazing Blondel('72)

中世の古楽器を使ったユニークなスタイルのいかにも英国らしい音楽を再現したアメイジング・ブロンデルの一連の作品では「England」('72)が有名です(Islandを離れDJMに移籍したポップな路線も素晴らしいのですけど)。なんとも上品なロマンティシズムも感じ…

【Islandレーベルの70曲】33・Say It Ain't So Joe / Murray Head('75)

俳優のマレイ・ヘッドといえば「ジーザス・クライスト・スーパースター」のロンドン・キャストがロックファンには知られていますけど、75年に出た「Say It Is't So」はなかなかの名作。sswとして全曲書いてます。タイトル曲の”Say It Ain't So Joe”は俳優ら…

【Islandレーベルの70曲】32・So Good So Right / Joe Cocker('82)

81年に何度目かのカムバックを果たしたジョー・コッカーはクルセイダーズの”I'm So Glad I'm Standing Here Today”で見事な歌声を聞かせ、ジェニファー・ウォーンズとのデュエット曲をヒットさせて健在ぶりを示しました。そのまま82年にIslandからリリースし…

【Islandレーベルの70曲】31・Proud To Be / Vinegar Joe('73)

泥くさいサザンロックとR&Bを英国ロックにミックスしたヴィネガー・ジョーの音楽は素晴らしいものでしたが、この時代にはいかにもそぐわず成功を収める事もなく解散。MOR方面へ進んだエルキー・ブルックスと白人ファンクとニュー・ウェイヴ路線を進んだロバ…

【Islandレーベルの70曲】30・Pilot Of The Airwaves / Charlie Dore('79)

元々はカントリーっぽい音楽をやっていたsswチャーリー・ドアのデビュー作からアメリカで大ヒットした"Pilot Of The Airwaves"は、声しか知らないラジオのDJに恋する少女の話。クリフ・リチャードを手掛けたアラン・ターニーやクリフのバックのシャドウズのg…

【Islandレーベルの70曲】29・Singing The Blues On Reds / Patto('72)

パトゥーはマイク・パトゥーを中心としたジャズ〜ブルーズ・ロックの4人組で、60'sにはタイムボックスと名乗っていました。Vertigoでの2枚が有名ですがIslandに移ってもう1枚「Roll 'Em Smoke 'Em Put Another Line Out」('72)を出してます。曲の仕組み、演…

【Islandレーベルの70曲】28・Someone To Love / Speedy Keen('75)

サンダークラップ・ニューマンのvo、ジョン・スピーディー・キーンは解散後ソロになって2枚出してますが、Trackからの「Previous Convictions」('73)に続くセカンド「Y'Know Wot I Mean?」('75)はIslandからのリリース。牧歌的なナンバーが多く、サンダーク…

【Islandレーベルの70曲】27・Broken English / Marianne Faithful('79)

60'sにはミック・ジャガーのGFとして、Deccaに清楚なフォーキーなソロを多く出していたマリアンヌ・フェイスフルは、ドラッグ問題で一線を退いていましたが、76年にNEMSからカムバック。健在を印象付けたのはIslandからの「Broken English」('79)でした。声…

【Islandレーベルの70曲】26・Movin' On / Hackensack('72)

74年にPolydorからデビューするハッケンサックが72年にIslandにシングルがあった事なんて全然知りませんでした。後にタイガー、サムソンのニッキー・ムーア(vo)がいたハードロックですが、そのシングルとはバッド・カンパニーがファーストに入れる"Movin' On…

【Islandレーベルの70曲】25・Heaven Knows / Bryn Haworth('75)

ブリン・ハワースは60'sにフラー・ド・リス(Les Fleur De Lys)と言うビートバンドにいた人で70'sにはイアン・マシューズやジャッキー・ロマックスのアルバムでgtrとして名をあげる人です。Islandにはソロが2枚あってジャケットも美しい「Sunny Side Of The…

【Islandレーベルの70曲】24・Ghost Machine / Stomu Yamashita's Go Featuring Steve Winwood('77)

以前散々やったんでIslandレーベルと言えばこの人!と言うスティーヴ・ウィンウッドに関してはさらっと。トラフィック解散後、あちこちのセッションに顔を出してましたが一番大きかったプロジェクトは日本人percのツトム・ヤマシタの「Go」('76)に元サンタナの…

【Islandレーベルの70曲】23・Punky Reggae Party / Bob Marley & The Wailers('77)

一般的にはボブ・マーレー&ウエイラーズのライヴ盤といえば最初の「Live」なんでしょうが、リアルタイムで出た「Babylon By Bus」('78)の方が僕あたりにはストレートに響きます。"Punky Reggae Party"は、オリジナルLP未収録のシングル曲で77年にリリースさ…

【Islandレーベルの70曲】22・Typical Girl / Slits('79)

パンクなガール4人組のスリッツはメンバーの泥だらけのヌードジャケが当時印象的でした。レゲエやダブのリズム感覚は今でも妙に新鮮に感じる部分あります。こうしたワールド・ミュージック(と言う言葉はなかったのですが)に意識的だったIslandだからこそ実…

【Islandレーベルの70曲】21・Call Me Diamond / Mike Heron('71)

インクレディブル・ストリングス・バンドのマイク・ヘロン(よく間違えられるけど木洩れ日フォークのヘロンとは別物)のソロ「Smiling Men with Bad Reputations」はザ・フーのメンバー、ジョン・ケイル、デイヴ・ペグ、サイモン・ニコルらのフェアポート勢ら…

【Islandレーベルの70曲】20・Harvest For The World / Christians('88)

クリスチャンズは、80's後半にリヴァプールから登場したゲイリー、ラッセル、ロジャーのクリスチャン兄弟によるブルー・アイド。ソウル的グループで、ラジオでピーター・バラカンさんがかけまくった記憶があります。88年のシングル”Harvest For The World”は…

【Islandレーベルの70曲】19・Saturday Sun / Nick Drake('69)

ニック・ドレイクという人は、ティム・バックレー同様、80's以降、オルタナティヴ系のミュージシャン、リスナーによって再評価されたフォーク系のssw。フェアポートのアシュレー・ハッチングスに見いだされた人ですが、鬱という持病と戦い続けた人でもありま…

【Islandレーベルの70曲】18・I Want To See The Bright Light Tonight / Richard & Linda Thompson('74)

このアルバムを好きな人は、一度はお風呂場の鏡にこのジャケットの様に文字を書いた事があるでしょう(僕もやりました)。フェアポート・コンヴェンション出身のリチャード・トンプソンが夫人のリンダと組んだ最初のアルバムで、何枚か聞きましたがこれが一番…

【Islandレーベルの70曲】17・Lookin' For You / Rough Diamond('77)

ユーライア・ヒープのデイヴィッド・バイロン(vo)、ハンブル・パイのクレム・クレムソン(g)、ウィングスのジェフ・ブリットン(ds)、スティーヴ・マリオット&R&Bオール・スターズのデーモン・ブッチャー(kb)らから成る77年のスーパーグループ、ラフ・ダイアモンド…

【Islandレーベルの70曲】16・Make Love Not War / Peter Skellern('75)

sswのピーター・スケラーンはDeccaに多くを残したピアノマンですが、唯一Islandに残した「Hard Times」にはジョージ・フォード(b〜コックニー・レベル)やロブ・タウンゼンド(ds〜ファミリー)が参加しています。ミュージカル的なMOR的なムードはどっちかと…

【Islandレーベルの70曲】15・I Scare Myself / Barry Reynolds('82)

バハマはナッソーのCompass Point Studioといえば80'sの英New Wave勢で有名になったスタジオですが、バリー・レイノルズの82年作はここでの録音で、スライ&ロビー、ウォリー・バドロウ(kb)といった80'sよく名前を聞いた職人たちが参加。レイノルズは、60's…

【Islandレーベルの70曲】14・Slow Motion / Ultravox('78)

ロキシー・ミュージック・フォロワーとして登場したウルトラヴォックス!は、77年にイーノとスティーヴ・リリーホワイトのprodでデビュー。voのジョン・フォックスはソロになってからの方が有名ですが、フォックス参加の最終作が当時日本ではリアルに出なか…

【Islandレーベルの70曲】13・Clear Air Turbulence / Ian Gillan Band('77)

パープル脱退後カムバックしたイアン・ギランはセカンド「Clear Air Turbulence」(鋼鉄のロック魂)でIsland移籍。前作を超えるジャズロック路線は、はたしてギランのvoに合っていたのかどうかはわかりませんが、超絶テク集団に演奏を任せて気持ちよさげにシ…

【Islandレーベルの70曲】12・Dear Jill / Blodwyn Pig('69)

ジェスロ・タルを辞めた初代gtrのミック・アブラハムスが結成したブロッドウィン・ピッグは、デビュー当時のタルのブルーズメンを拡大したような音でした。ヘッドフォンをしたブタと言う印象的なジャケ(開店当初の下北フラッシュ・ディスク・ランチにこのイラ…

【Islandレーベルの70曲】11・1865 / Third World('77)

ジャマイカで結成されたサード・ワールドのセカンド「96 Degree In The Shade」から。"1865"は、ジャマイカ事件と言われた奴隷制度反対に発する暴動を歌ったもので、首謀者の処刑前夜は、日陰でも華氏96度(摂氏36度)あったと言う事からこのタイトルになりまし…