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【Islandレーベルの70曲】10・How Can I Tell You / Cat Stevens('71)

日本では同じキングからのリリースでしたが米A&M経由だったキャット・スティーヴンスも実は英Islandでした。3枚目の「Teaser & Firecat」も前作同様自作のハートウォームなイラストのジャケット。ここから”Morning Has Broken”がヒットしましたが、アコギの弾…

【Islandレーベルの70曲】9・Gange Mai / Quintessence('69)

在英のインド人を中心に結成されたクインテッセンスはジャケットからしてインド的で結構ハードなサイケなのかと思ったらそうでもないロックもあったりして悩ましい。それでもデビュー作「In Blissful Company」に入った”Gange Mai”は軽やかなfluteとel-sitar…

【Islandレーベルの70曲】8・Solid Air / John Martyn('73)

ジョン・マーティンはIslandの第1号アーティストで、夫人のビヴァリーとジョン&ビヴァリー・マーティンとして活動。その後ソロになったフォーキーなsswです。とは言っても73年の「Solid Air」あたりではペンタングルやフェアポートのメンバーのサポートで、…

【Islandレーベルの70曲】7・Saint Julian / Julian Cope('87)

70's末のリヴァプールにはクルーシャル・スリーと言うその種のファンには伝説的なバンドがあり、そこから80'sに入ってブレイクするエコー&ザ・バニーメン、ワー(ピート・ワイリー)、ティアドロップス・エクプローズが生まれました。ティアドロップス・エ…

【Islandレーベルの70曲】6・The End / Nico('74)

伝説的なヴェルヴェット・アンダーグラウンドのデビュー作でバンドと共演したニコが、その代表曲のタイトル通りファム・ファタールのイメージを決定づけた、と僕が勝手に思ってるのは、74年のこのドアーズのカヴァーです。prodはヴェルヴェッツのジョン・ケ…

【Islandレーベルの70曲】5・Rock And Roll Queen / Mott The Hoople('69)

CBSに移籍後はグラム・ロッカーとしてのイメージが濃いモット・ザ・フープルは、さっぱり売れなかったIsland時代は、イアン・ハンターとミック・ラルフスを中心としたアーシーな要素をもったロックンロール・バンドでした。イアン・ハンターのディランへの傾…

【Islandレーベルの70曲】4・Gasoline Alley / Wynder K Frog('68)

ミック・ウィーヴァーは、70'sにはセッションkb奏者として多くの仕事をこなした人ですが、スウィンギング・ロンドンの時代、ワインダー・K・フロッグのステージネームでモッドなオルガンR&Bをやっていました。2枚目に当たる「Out Of Frying Pan」に入った”Ga…

【Islandレーベルの70曲】3・I A Rebel Soul / Aswad('75)

ノッティングヒル周辺の在英二世ジャマイカンによって結成されたアスワド(バンド名はアラビア語で「黒」の意味とか)は、マトゥンビ、スティール・パルス(「平等の権利」というアルバムを出してました)と並んでブリティッシュ・レゲエの代表バンドでした。…

【Islandレーベルの70曲】2・ Pyjamarama / Roxy Music('73)

断片的にはあれこれ知ってますが、聞きこんでるわけでもない、総じて苦手なバンドに入るロキシー・ミュージックは、わかりやすいデフォルメされたロックンロールもあれば、ちょっと手に負えない前衛性を持ったもの(これはそのままオルタナティヴ的でした)…

【Islandレーベルの70曲】1・Don't Say You Love Me / Free('70)

トップ・バッターは、初めて買ったIslandのアーティストのフリーです。そのアルバムは77年にROCK GREATEST1500として東芝EMIから廉価盤で再発された「Fire And Water」でありました。そこに入った"Don't Say You Love Me"はマイナートーンのバラードですが、…

【Islandレーベルの70曲】introduction

その昔【島の人たち】と言う括りで始めた企画も74年あたりで頓挫してしまいました。今回リヴェンジです。クリス・ブラックウェルが設立し、スカから始まり、オーソドックスなある意味英国らしいロックからニュー・ウェイヴ〜レゲエまで、ロックなスピリット…

【島の人々 79】 解散が発表された頃にリリースされた「Free Live」('71)は、実は70年1月と9月の音源。よってバンド内がボロボロになってる割に出来がいい、という評はちょっと的外れな気がします。「Fire And Water」をひっさげて上り調子だった頃のダイジェ…

【島の人々 78】 そういえばフリーの"My Brother Jake"('71)もまたシングルのみのリリ-スでした。「Highway」にあったアメリカナイズされた音をもう少し推し進めたような感じですが、今回フレイザーがラグタイムっぽいpiano弾いてるのが面白い(少しmellotron…

【島の人々 77】 スプーキー・トゥース解散後ルーサー・グロスナー(グロヴナー?)は、まずソロに先立つシングル"Here Comes The Queen"をリリースしています。そのB面はLP未収録なんでここに挙げときます。ホーン・セクションと派手なgが一緒になった佳曲で…

【島の人々 76】Welcome to the Canteenアーティスト: Traffic出版社/メーカー: Island発売日: 2002/03/19メディア: CD クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る「John Barleycorn」で復活したトラフィックの次のアルバムは回収された(という噂の)70…

【島の人々 76】 「Welcome To The Canteen」('71)は「John Barleycorn」で復活したトラフィックのライヴ盤ですが、どんな理由でか、トラフィック

【島の人々 75】Ace Of Sunlightアーティスト: Bronco出版社/メーカー: Island発売日: 1971/01/01メディア: LP Recordこの商品を含むブログ (1件) を見るブロンコの2枚目「Ace Of Sunlight」は更にカントリーロックな路線を推し進めたような出来で、英ロック…

【島の人々 75】Broken Barricadesアーティスト: Procol Harum出版社/メーカー: Salvo発売日: 2009/09/15メディア: CDこの商品を含むブログを見るRegal ZonophoneからChrysalisに移籍したプロコル・ハルムの5thが、この「Broken Barricades」('71)です。この…

【島の人々 74】Get A Whiff A Thisアーティスト: Juicy Lucy出版社/メーカー: Repertoire発売日: 2009/03/01メディア: CDこの商品を含むブログ (5件) を見るVertigoで2枚出したジューシー・ルーシーは、1枚ごとにメンバーが流動的なブルーズ・ロック〜UKスワ…

【島の人々】Mick Abrahams ジェスロ・タル〜ブロドウィン・ピッグのミック・エイブラハムスのソロ「Mick Abrahams」('71)は。ブルーズをベースにした明快なハードロックで、リチー・ダーマ(ds)、ボブ・サージャント(kb)、ウォルト・モナガン(b〜元フリーダ…

【島の人々 71】 日本ではA&M配給でキング(まあIslandも当時はキングでしたが)から出てたキャット・スティーヴンスですが、この時期のやつって自作のイラストのジャケットで何となく心が温まりますね。「Teaser And A Firecat」は、アラン・デイヴィス(g)…

【島の人々 70】 レーベルはBronzeなんですけどILPS規格なんで多少の疑問を抱きつつ載せます。パラディンです。テリー・リードのバンドにいたキース・ウェブ(ds)とピート・ソリー(kb)を中心に結成された4人組。人気のセカンドに比べるとパーカッシヴな印象で…

【島の人々】 インクレディブル・ストリングス・バンドのマイク・ヘロン(よく間違えられるけど木洩れ日フォークのヘロンとは別物)のソロ「Smiling Men with Bad Reputations」はザ・フーのメンバー、ジョン・ケイル、デイヴ・ペグ、サイモン・ニコルらのフェ…

【島の人々 68】Head, Hands & Feetアーティスト: Hands & Feet Head出版社/メーカー: See for Miles UK発売日: 1998/06/17メディア: CDこの商品を含むブログ (2件) を見るヘッズ、ハンズ&フィートもまたカントリー・ロック的な土くさい音楽性のバンドです…

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【島の人々 67】 グレッグ・レイク、マイク・ジャイルズといった「宮殿」を支えたメンツが抜け、大幅に顔ぶれが変わった3期キング・クリムゾンの「Lizard」は、キース・ティペット率いる同グループの英ジャズ的なムードを出しつつ、適度な甘さを加えた1枚。ジャ…

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【島の人々 66】モット・ザ・フープルの3枚目「Wild Life」('71)は前2作より明らかなトーンダウンで、ミック・ラルフスが歌いたがったのか4曲もラルフスのvoが聴けます。ザ・バンド的なアーシーなアプローチは少なくとも彼らには似合わなかった(ファーストがデ…

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【島の人々】 この前ユーライア・ヒープを挙げたのはこの話題に触れたかったからです。ヒープのファースト「…Very'Eavy…Very'Umble」はBronze/Islandでは再発でILPS9142でした。がこの番号は当初トラフィックの「Live Nov.'70」の為に用意されたものでした。…

【島の人々】 ジェリー・ブロンが興したブロン・エージェンシーからデビューしたユーライア・ヒープはVertigoから70年にデビューしましたが、ブロンの新レーベルBronzeのスタートと同時にすでにリリースされていた2枚は再発という形でBronzeから出ます。そのB…

【島の人々】 「Fire And Water」の出来が素晴らしすぎたのか、急いでリリースされた、フリーの4th「Highway」はチョイ地味に聞こえます。シングルの"The Stealer"は,"All Right Now"程キャッチーではないですが、少なくとも2枚目までにはなかったわかりやす…

【島の人々】 クリムゾンの北米ツアーに同行したナイスのキース・エマーソンがグレッグ・レイクと意気投合したのがEL&Pの始まりと言われます。EL&Pの諸作品は、70's後半でもロック入門者の「たしなみ」みたいなものがあって、友人から借りていろいろ聞きまし…