2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【Mercury76年の人たち】2・シン・リジー

英国Vertigo=米国Mercuryと言うパターンもあります。シン・リジーの「Johnny The Fox」は「Black Rose」で人気が出たあと廉価で買ったものですが、僕がチョイスする曲はどうしてもこういう甘いものになってしまいます。だからこういう泣きの曲が少なかった…

【Mercury76年の人たち】1・10CC

76年はMercuryです。元々は米レーベルでしたがオランダのPhillips Phonogramと合体して大きくなりました(70's日本では日本フォノグラムとして存在)。その後Polydorと一緒になったPolygram、更にUniversalと現在でも第一線級のメジャー・レーベルです。 まず…

キャサリン・ハウ

湖畔(と言うよりも沼だ)に佇む背を向けた少女、というある意味禁じ手のジャケもあったのか、英フォーク系女性sswのレア盤としてかつては紹介される事も多かったキャサリン・ハウのファースト「What A Beautiful Place」('71)は、今ではCD化されてて手軽に聞…

【Arista75年の人たち】10・パティ・スミス

思ったより盛り上がりませんでした、75年のAristaですが最後はパティ・スミス。なんでここと契約したのかよくわかりませんが。「Horses」はファーストでここからシングルになった"Gloria"(ゼムのカヴァーではないのですが引用されます)のB面の"My Generatio…

5・バックエイカー

イーグルスがヒットチャート的にも成功を収め、ウエストコーストロックが時代のトレンドとなると当然フォロワーが現れます。特にイーグルスの場合ロンドン録音、グリン・ジョンズprodという意外路線だったんでそれをそのまま継承するというパターンもありま…

【Arista75年の人たち】9・テリー・ガースウェイト

ジョイ・オブ・クッキングの二人の女性voのうち、ハスキーな方のテリー・ガースウェイトが解散後、トニ&テリーを経て、リリースしたソロ「Terry」もAristaからでした。あっと驚くファンキーな出来でワーワー・ワトソンのtalkboxもあります。"What It'll Do"…

【Arista75年の人たち】8・ノヴァ

よくは知らないのですがイタリアのジャズロックの人たちが組んだノヴァが英Aristaと契約して出したのが「Blink」('75)。なかなかカッコイイではないですか! percとしてモーリス・パート(ブランドX)も参加してます。派手なgとsaxのブロウが英ジャズロックに…

Lazy Susan / Dan Fogelberg & Tim Weisberg

リアルにAORを感じたのはボズ・スキャッグスとかではなく、sswのダン・フォゲルバーグとフルート奏者ティム・ワイズバーグの共作「Twin Sons Of Different Mothers」を聞いた時でした。これぞ大人のロック(ではないけど)って感じしたのです。ほとんどが歌…

【Arista75年の人たち】7・ジーノ・クニコ

名前からしてイタロアメリカンでこってりとしたポップスを聞かせます。今ではAOR系の佳作として知られています76年のセカンドに先駆けたシングルがこの"Fanny"。 アンダーズ&ポンシアのヴィニ・ポンシアがprodしています。 https://www.youtube.com/watch?v=…

カーン

エッグの前身、ユリエール(アザーチェルと改名)にもいたスティーヴ・ヒレッジは後にゴングに加わる人ですが、それ以前の仕事で有名なのはこのカーン。唯一のアルバム「Space Shanty」('70,Deram)は、昔から日本でも何度も再発されてる(あまり需要があるとは思…

【Arista75年の人たち】6・エリック・アンダスン

傑作「Blue River」を出したのち録音した新作のマスターが火事で焼失し(のちに発掘されCD化)失意の中でAristaからリリースしたのが「Be True To You」です。曲は半分くらいダブっていたのかな。こっちの方がモダンと言うか、今風(当時の)のアレンジになって…

ロバート・パーマー

本日命日です。ヴィネガー・ジョーでは泥くさいR&Bをやってましたが、ソロになってからは徐々に洗練された音になってきました。ファンクやオルタナティヴといった時流に沿った音でしたが、根底にはブルーズやR&Bがあった事はその涼しい声でもわかります。超…

【Arista75年の人たち】5・ファンシー

キャット・スティーヴンスを見出したプロデューサーのマイク・ハーストが、トロッグスの"Wild Thing"を女性voでカヴァーするというアイディアを、旧知のレイ・フェンウィック(g)に依頼。フェンウィックは元スペンサー・デイヴィス・グループのメンバーで、ア…

=11=Alive And Well Recorded In Paris / Soft Machine ('78)

僕を育てたライヴ盤の11枚目は、ソフト・マシーンの最終作となった「イン・パリ」('78)です。 その後発掘音源が山の様に出ますが、活動期間中に出た公式のライヴ盤です(「6」の1枚はライヴですが)。といってもall新曲なので、ベスト・オブ的な内容ではなく…

【Arista75年の人たち】4・スージー・クアトロ

元々はデトロイト出身のスージー・クアトロ、英国日本はRAK(東芝)ですが、米国はAristaだったんですね。3枚目のタイトル曲"Your Mama Won't Like Me"は確かにファンキーな味付けでちょっと意外な感じです。しかしこの人の曲の邦題にママがなんとか〜と言う…

【Arista75年の人たち】3・エリック・カルメン

ラズベリーズからソロになったエリック・カルメンの75年のデビュー作「Eric Carmen」からは定番の"All By Myself"。しっとりとしたいいバラードではあるんですが、ラフマニノフが引用されたりそういうものアレルギーがある僕は、ちょっと大げさな感じが苦手…

母べえ('06日本)

バーバラ・チャンドラー

”It Huts To Be Sixteen”(’63)というアンドレア・キャロルのヒット曲がありますが、個人的な好みではこのバーバラ・チャンドラーのヴァージョンのほうがぐっと好みです。80'sに英Kentから出たオムニバスの「Where Girls Are」(サウンド・ストリートでタツ…

4・果たしてイーグルスはカントリー・ロック・バンドだったのか?

たとえばイーグルスの音楽性について紹介された本では、必ずカントリーロックと書かれてて、昔からこういうものがカントリーロックだ、と脳内に刷り込まれてきましたが、よく聞いてみると最初の2枚で、「いかにもカントリーロックならではという音世界」は、…

【Arista75年の人たち】1・メリサ・マンチェスター

元々はBellというバブルガム的なポップを得意とするレーベルでしたが、Columbiaをクビになった元社長、クライヴ・デイヴィスが74年にBellの社長になってレーベル名をAristaに代え再スタートを切りました。日本の角川のように次々と新しい戦略を打ち出し、話…

【74年Epicの人たち】11・バジャー

イエスを辞めたトニー・ケイ(kb)が結成した疑似イエス的なバンドのバジャーですけど、メンバーを代えたセカンド「White Lady」では音楽性を代えてきました。アラン・トゥーサンがprodしたニュー・オーリンズ的な1枚で、新たに加わったジャッキー・ロマックス…

【74年Epicの人たち】10・コリン・ブランストーン

この時代の英Epicは、アージェント、ラス・バラード、そしてコリン・ブランストーンとゾンビーズ関連が活発に活動してました。個人的には前作「Ennismore」を愛する者として「Journey」はインパクトに欠ける部分がありますが、この"Keep The Curtains Closed…

明日へのキック・オフ

サッカー好きなロッド・スチュワートだからと安易に付けた邦題ですが、「Foot Loose And Fancy Free」('77)はなかなかの力作です。カーマイン・アピス(ds)、フィル・チェン(b〜絶対「Blow By Blow」の事が引き合いに出されてた)、ジム・クリーガン(g〜コッ…

Scorpio / Dennis Coffey & The Detroit Guitar Band

Rhinoのソウル・ヒッツで知った曲なんでてっきり黒人アーティストだと思ってましたが、デニス・コフィーは白人gtr。ファンク・ブラザース・スタジオ・バンドのメンバーとしてMotown関連の多くの作品に関わってきた人だそうです。71年の"Scorpio"は、71年に6…

【Epic74年の人たち】9・ヴィグラス&オズボーン

日本でも"Forever Autumn"(秋はひとりぼっち)がヒットしたヴィグラス&オズボーンがUniからCBSに移って出したのがセカンドにして最終作の「Steppin' Out」です。フェイシズのリズム隊や、ティム・レンウィック、ピーター・ウッド、ハービー・フラワーズらス…

【Epic74年の人たち】8・ホンク

ホンク(Honk)は、ファンキー・キングスのリチャード・ステコルやファイアフォールやシカゴのトリス・インボーデン(ds)がいた6人組。当時も今も日本では紹介されず、NMMの輸入盤のレヴューには載ったかあな。既に手放して久しいのですが早すぎたAORテイストの…

エッグ

ハットフィールズに参加するデイヴ・スチュワート(kb)が組んでいたトリオがエッグです。クライヴ・ブルックス(ds〜後にグラウンドホッグス)、モント・キャンベル(b,vo〜後にナショナル・ヘルス)の3人組。Deram-Novaに残した2枚はクラシカルなオルガンをフ…

【74年Epicの人たち】7・エドガー・ウィンター・グループ

「Shock Treatment」は、Blue Skyではなく、Epicなんですよ。Blue Skyの第1弾は、リック・デリンジャーの「All American Boy」ですが、Columbia配給。エドガーはEpicとの契約が残ってたんで、Blue Skyはソロの「Jasmine」から。恐怖のショック療法、という邦…

【74年Epicの人たち】6・ポコ

リッチー・フューレイも去ってポコはもう終わり、と読んだ人達もいましたが、ところがどっこいfab4時代の始まりです。逆に結束を強めた4人です。ラスティがvoとしてデビューするのは少し後ですがポール・コットンとティモシー・シュミットの強力なvoを配し、…

That Girl Could Sing / Jackson Browne

賛否両論があった「Hold Out」('80)は総じてロック色を強めた1枚でした。歌詞の面ではフィリスの自死の後の恋人リン・スウィーニーとのことを歌った(リリース時点では関係は終わってたようです)私的なものでした。僕はどっちかと言うと肯定派でソリッドなロ…