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【ウィンウッドの50曲】22・No Name No Face No Number

重厚なメロトロンも聞かれ、アコギで始まる展開も含めトラフィックで一番プログレ色が濃い曲かもしれません。わかりやすいサイケデリックポップなデビュー作「Mr.Fantasy」('67)に入ったもの。サムネの画像は米盤LPでメイスン脱退に伴いジャケットからも消さ…

【ウィンウッドの50曲】21・Family Affair

97年の「Junction Seven」(Virgin)からのスライ&ザ・ファミリー・ストーンのカヴァー。ナーラダ・マイケル・ウォルデンがprodしたこのソロ第7作(タイトルもその意味でしょう)は再結成トラフィックを挟んでのもの。一番距離があった頃のSWなんでこうやって聞…

【ウィンウッドの50曲】20・Freedom Overspill

「Back In The High Life」は豪華ゲストが参加したゴージャスな1枚でした。ランディ・ブレッカー(tp)らホーンセクションが大きく導入された"Freedom Overspill"ではジョー・ウォルシュのドライヴするスライドgもフィーチャーされてますが。もう少しソロを弾…

【ウィンウッドの50曲】19・Roll With It

88年の「Roll With It」は前作の余波を買って大ヒットしましたが、まさかこのタイトル曲も#1になるとは思いませんでした。60'sR&Bへのストレートなオマージュがホーンズ(メンフィス・ホーンズのアンドリュー・ラヴら)やSWが弾くハモンドのトーンに現れてい…

【ウィンウッドの50曲】18・Presence Of The Lord

クリームを辞めたクラプトンとジンジャー・ベイカーが、解散した第1期トラフィックのSW、ファミリーのリック・グレッチと組んだのがブラインド・フェイス。後にRSOレーベルを立ち上げるロバート・スティッグウッドによって仕組まれた「スーパーグループ」と言…

【ウィンウッドの50曲】17・Medicated Goo

68年に出たトラフィックの4thシングル。この時点でバンドが継続してたのかは謎ですが、少なくともメイスンは脱退して3人でした。軽快なロックンロールでSWとprodのジミー・ミラーの共作。帳尻合わせの中リリースされた「Last Exit」に収められたほか、トラフ…

【ウィンウッドの50曲】16・Higher Love

世界的なヒットとなった86年の4th「Back In The High Life」からの最初のシングルで#1になっています。打ち込みによるマルチダビングからバンドを従えての録音へ移行。この曲ではナイル・ロジャーズ(g)やチャカ・カーン(vo)の参加も話題になりました。今聞く…

【ウィンウッドの50曲】15・Roll Right Stones

六角形ジャケ第2弾の「Fantasy At The Fantasy Factory」('73)に収められた14分近い長尺の曲ですが、まったく長さを感じません。レイドバックというのはこういう音楽を言うのだなあと感じた記憶があります。このアルバムから米アラバマ州のマッスル・ショール…

【ウィンウッドの50曲】14・ At Times We Do Forget

近作「Nine Lives」(08)は、話ほど僕にはピンとこなかったのですけど90'sのSWよりはずいぶん若々しい印象を受けます。” At Times We Do Forget”は、ポール・ブースの軽やかなfluteは、トラフィック時代の盟友の故クリス・ウッドを思い出します。bassパートは…

【ウィンウッドの50曲】13・Night Train

"While You See A Chance"に続いてセカンドソロ「Arc Of A Diver」からシングルになった”Night Train”は東芝EMI盤LPのライナーで小倉エージさんが書いてた、「夜の闇を走り続ける列車は、東西ヨーロッパを結び、ヨーロッパの終末観を浮き彫りにする」みたいな…

【ウィンウッドの50曲】12・Rainmaker

トラフィックの六角形ジャケの1枚目「The Low Spark Of High Heeled Boys」('71)に収められた"Rainmaker"は、クリス・ウッド大活躍のナンバーで前半は軽やかなflute、後半はフリーキーなsaxといい味を出します(その間ちらっと顔を出すリック・グレッチのviol…

【ウィンウッドの50曲】11・I'm Blue

Islandレーベルの社長クリス・ブラックウェルはSDGを何とか売り出そうと画策していまして、自身造詣が深いレゲエのジャッキー・エドワーズのナンバーをカヴァーさせてヒットに結びつけました。デビュー作「Their First Album」('66)に入った"I'm Blue"は"Gong …

【ウィンウッドの50曲】10・No Time To Live

10曲中5曲で歌う(1度脱退して出戻った)デイヴ・メイスンをフィーチャーしたセカンドの「Traffic」('67)はメイスン期の代表作です。当然SWと火花の出る様なエゴのぶつかり合いがあったと予測されるのです。ファーストにあった楽しさいっぱいのサイケデリック…

【ウィンウッドの50曲】9・Valerie

ヴァレリー・カーターの事を歌ったといわれてる"Valerie"はソロ第3作「Talking Back To The Night」('82)に収録されたシングルですが、アルバム全体に覇気がなくほとんど聞きません。一人で全部演奏するというスタイルに飽きてきたのかもしれません。ただ87…

【ウィンウッドの50曲】8・I Want To Know

僕の初ウィンウッドは、意外とこの曲かもしれません。中学の頃友人から借りた「History Of Eric Clapton」というアンソロジーに入ったエリック・クラプトン&パワーハウスの”I Want To Know”。実態はクラプトン(g)、ジンジャー・ベイカー(ds)、ポール・ジョ…

【ウィンウッドの50曲】7・John Barleycorn

70年トラフィック復活のきっかけとなったのは「Mad Shadows」と言うタイトルで録音を開始したSWのソロで、これが結果的に「John Barleycorn Must Die」になりました。旧知のジム・キャパルディ、クリス・ウッドを加えての3人組トラフィックです。タイトル曲…

【ウィンウッドの50曲】6・Vacant Chair

77年に出た初ソロ「Steve Winwood」は結構高い評価でした。こんなに地味でいいんかなあと思ったのですが、そのよさがじわじわわかるようになったのはずいぶん後になってから。77年というとパンク、レゲエなど新しい音楽が台頭し始めた時期で、「古い」音楽を…

【ウィンウッドの50曲】5・Christmas

そのソウルフルな歌声のおかげでセッション・シンガーとして呼ばれる事も多いのですが、ザ・フーの「Tommy」('69)をロンドン・シンフォニー・オーケストラがやったヴァージョン('72)では、サンディー・デニー、マギー・ベル、リンゴ・スター、ロッド・スチュ…

【ウィンウッドの50曲】4・Walking In The Wind

トラフィックと言うバンドは決してプログレではないのですが、70'sある時期シンセを多用するとプログレとして紹介される事が多かったので、こうしたくくりに入ってしまうのでしょう。第2期トラフィックの終焉となった74年の「When The Eagle Flies」は、SW、…

【ウィンウッドの50曲】3・Paper Sun

熱きR&BをやってたSDGを脱退して(一緒に辞めた兄マフがこれ以降裏方に引っ込んでIslandでprodとして地味ながら活躍する姿は、実はすごいと思います)、新たに組んだトラフィックの67年のデビュー曲”Paper Sun”は、sitarがビュンビュンいう、ラーガロック風の…

【ウィンウッドの50曲】2・Keep On Running

65年のスペンサー・デイヴィス・グループの英#1となった初めての大きなヒット。若干15歳でSDGに参加したSW17歳のことです。オリジナルではなくジャマイカのジャッキー・エドワーズのレゲエナンバーで、この辺はレゲエを売り出していたIslandレーベルのオーナ…

【ウィンウッドの50曲】1・Every Day (Oh Lord)

スティルスの50曲に続いて、9月にはベスト的な内容のライヴ盤が出るらしいスティーヴ・ウィンウッドの50年以上のキャリアを網羅した50曲をやってみます。この人の場合90's以降の現在の音も結構聞けるので、幅広く選曲できそうです。 まずはあまり聞いてなか…